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プロローグ
勢いで書き始めました。とりあえず、目標は完結なので、技量の低さには目をつぶっていただけるとうれしいです。
客観的に見ても、自分の人生が波乱に満ちていたものだったと思う。
十のときに交通事故で両親を一度に失い、自分も消えぬ傷跡を負った。
十六の時、自分を引き取って育ててくれた祖母を病で亡くした。
それから八年―――――――。
どうにか高校を卒業し、運のいいことに奨学金で短大まで行けた。そして、この就職難の中、どうにか小さな会社に就職して、今まで生きてきた。
それ以上、何も望んでなどいなかった。
なのに―――――。
「この状況は、あんまりだと思う」
思わず呟いてしまうことを、誰も責めないでほしい。
佐伯一花。社会人四年目のただのOL。
目が覚めればそこは、異世界でした――――――。