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50. 厨二病


 主張も心意気もない日々感じた事柄についてのエッセイ、というか駄弁だべりです。


 視聴番組のCM中にでも見れる(読める)程度の時間と内容を想定してます。

いつでもどこからでもどーぞ。

 

 【日くらし】


     50. 症状


 ”厨二病”


 恐らく相当数の少年少女が罹患(りかん)するであろう通過儀礼的特定疾患。 

”思春期”とは別枠とされ、妄信的思想を特徴とする事が多い。


 水痘や風疹のような一度性罹患疾患のようにも見えるが、再発によって何度も(わずら)うケースも多々見受けられ、その特異性が重要視され始めて久しい。

(一説には一時的寛解(かんかい)しか存在せず、常にキャリア状態とも)


 発病中、本人は無痛(或いは躁)状態であるのに対し、周囲の人間の方が苦痛を生じるという極めて稀有(けう)疾病(しっぺい)だが、最も危険とされるのは後遺症が与える本人へのダメージである。


 それは後年のある時、何の前触れもなく鮮明な光景と共に本人の脳裏に浮かび、人目のない状況なら地べたでのた打ち回るほどの激痛を伴う。


 例え当時、周囲への公言もなく、本人の想像だけの記憶であってもその思考そのものに自身が驚愕し、患者によってはその苦痛に耐えきれず

「もういっそ誰か私を殺してくれ……」

とまで追い込まれてしまう事例も少なくない。


 インターネットの無かった時代であれば人の記憶と共に風化減衰もあろうが、小学生レベルまでSNSが一般的となった昨今(さっこん)では、立てた爪痕は容易に消えてはくれない。


 <お(うち)の方へお願い>

成人した息子さん・娘さんとケンカになった際、

「お前中学生の時、やたら包帯とか眼帯とか付けたがってたよな?」

などとは言ってはいけません。その先にあるのは戦争です。



         ではまた




ホントやめろ

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