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26. 烏


主張も心意気もない日々感じた事柄についてのエッセイ、というか駄弁だべりです。


 視聴番組のCM中にでも見れる(読める)程度の時間と内容を想定してます。

いつでもどこからでもどーぞ。


【日くらし】


      26. 烏


 “トリ”って思いました? “カラス”です、紛らわしいですよね。すみません。

(私のせいじゃないんですけども)


 田園に囲まれた私の居住区では、秋になると収穫した稲籾いなもみが農道に散らばっているようでカラス達にとってはカーニバル月間。

ジャンジャンバリバリ!のハッスルタイムです。(いらっしゃいませー)


 ハトとかスズメなんかも居て良さそうなんですが、見かけるのはカラスばかりなのをみるとよほどの覇権はけんを利かせてやがる事がうかがえます。


 で、私が申し上げたいのはその態度です。


 まー絵にいたような傍若無人ぼうじゃくぶじんっぷり、信長様なんか「むしろ天晴あっぱれなり!」ってめちゃいそうです。


 道路の真ん中を10羽くらいで占領し、車が近付いても直前までガン無視です。

 仕方なく減速して通り過ぎようとすると『ヒョイ!』っと一歩(?)横に動くだけで飛び立ちすらしねぇ。「貴様になど羽を使うまでもないわ」とか言ってそう。キーッ!!


 タイヤで良い感じに籾から米が剥き出るんですかね、車が通り過ぎると「ウヒョー!」とまた群がってきますから、彼ら車の事を走る精米機としか思ってないですよ、きっと。


 そんな態度なので結構接近する事が多くなったような気がしますが、忌み嫌われがちな彼らを間近でよく見てみますと、羽の色は単に黒一色ではなくて、光の加減によっては紫や赤、青っぽくもあったりして中々に奇麗です。

目も“クリン”としていてなんとも可愛らしいではありませんか。


 “はっ!!”っとしました。


ゴミを漁るとか、邪魔だとか、気味が悪いだとかは所詮人間サイドの都合です。言ってしまえばエゴです。


そう!ミミズだってオケラだってカラスだって、みんなみんな生きているのです!


ただ、友達かどうかは別の話やぞ?おん?


     ではまた


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