10. 秋田犬
主張も心意気もない日々感じた事柄についてのエッセイ、というか駄弁りです。
視聴番組のCM中にでも見れる(読める)程度の時間と内容を想定してます。
いつでもどこからでもどーぞ。
【日くらし】
10. 秋田犬
秋田犬って大きいんですね、ご存じでした?
以前秋田県に立ち寄った際、とある公園を歩いておりましたらお爺ちゃんと大層大柄なワンコがいらっしゃいまして
『わっ!秋田犬?デッカッ!!』となりました。
秋田にいるワンコが全て秋田犬というわけではありません(当たり前ですけど)が、直観的に察したその様はまさしく秋田犬と確信しました。
“柴犬のちょっと大きいくらい”を想定しておりましたが実物を目の当たりにするとその大きさに圧倒されてしまいます。
しかも凛とした佇まいが“漢!”って感じでカッコカワイイ!
私が見惚れておりますと、なにやらその秋田犬君が座り込んでしまいました。
お爺ちゃんは
「あん、またけ……、ほれ、いぐど!」(多分こんな感じ)
とリードを引きますが、秋田犬君は明らかに『んだが断る!』といったご様子。
よく動物病院前でダダをこねる柴犬クンの動画なんかを見ますけれど、困難さ加減は柴の比ではありません。さながら柴がバットなら秋田は山のフドウです。
お爺ちゃんはどうにかこうにか宥め賺して動かそうとしますが、まー微動だにしません。
すると突然、何らかの気配を察した秋田犬君がスックと立ち上がります。
そしてちぎれんばかりにシッポを振りながら後ろから来たお婆ちゃんに近寄り
『がっこ、どこさ行ってだ?』みたいな顔でハッハッしてます。
引きずられるがままの可哀そうなお爺ちゃん……。
お婆ちゃんもニコニコで秋田犬君をワシャワシャしながら
「待ってでけだがー、めんこいな~ ハナちゃ~ん(ワシワシ)」
女の子でした。(わりがったなー、ハナっこ~)
ではまた




