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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 中二


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美しい虹

「お薬うまいにゃあ……にゅー」

「……」

錠剤をガリガリと頬張っている水着姿のカメタが尻の魔王将の盾を接着され、尻穴に血塗られた棍棒を突っ込まれている全裸の二代目へこみちをビーチの上に浮かせて高速回転させていた。


それを他の水着姿んの四人はビーチパラソルの下でビーチチェアに寝そべり、サングラス越しに眺めながら

「麗しき友情パワーなのよ」

「カメタたちと仲直りしてよかったのじゃ」

「お薬あげたらあっさり許してくれたのよ」

「全ては魔王メルルーンを倒すためだからな」

沖合ではピョミミーンが水しぶきをあげてクロールしている。


翌日……!


ピョミミーンの背中に乗った5人と、武器を尻に装着したまま浮かされて全裸で高速回転している二代目へこみちは元魔王城のパーフェクトトライアングルへと向かっていた。

「とうとう決戦だな!」

「胸が高鳴るのよ」

「きっと勝てるのよ」

「勝てるのじゃ」

「ふにゅう……確実に勝つためにはもう1体回転まんが欲しいにゃあ」

カメタは頭上で二代目へこみちを高速回転させつつ、ジッと自称メローを見つめる。

「なっ……わしはこのパーティーの主要メンバー……ぽひゃあ!」

瞬く間に服が剥ぎ取られ、全裸になった自称メローの尻に初代へこみちの釘バットが突っ込まれて、そして二代目へこみちの横で浮きながら回転し始めた。

「これでいいにゅう……」

「これでいいな」

「これで良いのよ」

「もはや勝てるのよ」

「ワールドのリングにあがるチャンピオンだよ。分かってきたじゃねえか」

四人とピョミミーンは満足した表情で元魔王城へと飛んでいく。

そして決戦の時がやってきた……!


雷鳴が轟く灰色の大地の地平線の果てまで、巨大健康ランドと飲食店モールとフィットネスクラブの立ち並ぶ広大な元魔王城跡地の上空、ピョミミーンに乗ったへこみちたちはやってきた。

ようやくこのしょうもない物語が終わりそうだと書き手もホッとしていると、天から一筋の光とともに、賛美歌が流れてきて、全裸で回転するメルルーンがゆっくりと降下してきた。そして神の声が


おい、良いのか?こっちはレーザーで、そっちは神具の盾と呪物棍棒と釘バットだろ?激突したらとんでもなくグロい光景が広がると思うんだが。


天使ポエミーがニッコリと微笑んで

「運営からの警告目当てよ。ガチで怒られたら◯ク◯ムは即座に削除して、なろうの方は18禁に移動した挙げ句にエタるつもりなのよ」

完全に作者の目論見を暴いてしまう。更にゲーチェポエミーが

「そんなことはさせないのよ。18禁に移動したら二代目へこみちとメルルーンと自称メローのねっとり調教で100話目指すのよ」

「ふっ、どちらにせよ。回転している三人はグロくなる!神よ!覚悟はいいか!歴史をお前の手から取り戻す時がきた!」

初代へこみちがそう言うとカメタがニヤリと笑って

「ちゃんとグロ描写しろにゃあ、いっくにゃあ」

両手を前に出した。


回転する二つの肉塊と、一つの肉塊がGEKITOTSUした。360度回転するメルルーンの穴や突起から放たれるレーザーにより、二代目へこみちと自称メローの皮膚は剥げ穴が空き血が吹き出る。

しかしメルルーンも二代目へこみちの触れると破裂する盾と、異様な破壊力の棍棒、そして自称メローの尻から生えている釘バットで肉が瞬く間に削られていき骨が露出した。


激しく回転しながら激突する3体が肉塊となり骨となり、そして摩耗して何だかよくわからないグロいものとなり、消滅するまではそれほどかからなかった。余りのグロさにピョミミーンの背中に乗る四人は

「……キモいな」

「キモすぎるのよ」

「激キモなのよ」

「キモいにゅー……」

そして神までも


ぶえっ……げほっ……きっしょ……


ゲボを吐いていた。全ての戦乱が終わったと指し示すかのように空は晴れ渡り、そしてピョミミーンが黙って尻から激流を噴き出し、パーフェクトトライアングルの上空に滝が出来て美しい虹がかかった。

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