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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 丑二


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パーフェクトトライアングルシステム

1週間後


巨大な健康ランドとフィットネスジム、そして数々のラーメン屋、更にはステーキ屋とファストフード屋の店舗、そして消費者金融の自動貸出機が大量に入ったモールに、神の力により改造された元魔王城は、人間と魔物たちで連日賑わっていた。


どれだけ運動しても周囲の格安食い物屋が全てを無駄にして無審査無利子で無限に貸し出す消費者金融のパーフェクトトライアングルで誰も前に進めない仕組みを完成させた神は、それを元魔王城上空で相変わらず全裸で回転しているメルルーンを通して眺め


よし、これを全世界に作るぞ。


決意に満ちた声を出した。



その頃



ポエミーや二代目へこみち、そして自称メローたちは群がっていたアリにより骨と頭蓋骨に微かに残る頭髪だけの状態になっていた。

もはやアリすら小屋から消えた頃、人骨となった三人は急に突っ伏していたテーブルから立ち上がると

「へこっ、へこへこ、へこみち」

という何処かから聞こえる声と共に腰を縦に振って踊りだす。

しばらく踊った後、また力なくテーブルに突っ伏した3体の人骨を小屋の入り口から入ってきたカメタが

「ぽひゃー死んでるにゃあ」

と言いながらたまたま小屋に来ていたアリに転生していた初代へこみちをブーツで踏んでsatsugaiした。


カメタは一切それに気付かずに

「あの日、途中でめんどくなったピョミミーンと相談して、勇者へこみちと天使ポエミーを僕の技で縛って、魔王城めがけて十数キロ先から遠投したにゃあ……」

そしてため息をついて

「それからはーピョミミーンと南国の保養地で遊んでたけどにゃあ……何か飽きてにゃあ」

大きくため息を吐くと

「ま、いいかにゃあ……せめて盛大にお葬式してあげるにゅー」

と言って小屋から出ていくと、パチッと指を打ち鳴らした。

次の瞬間、盛大に小屋が燃え上がっていく。


その日、ジャングルの小屋周辺3キロ四方が火事で消失した。

そしてその更地に目をつけた神はそこに、元魔王城と同じ、パーフェクトトライアングルシステムを即座に建築した。

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