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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 中二


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新生タピオカの里爆誕

その後、カメタがメルルーンと自称メローの後ろから忍び寄り、高レベル冒険者の圧倒的な力で瞬く間に全裸に剥いて宙に浮かせ、二人を何処かへと連れ去ったのを、まるで気づいていないダブルへこみちとダブルポエミーとシングルよしこは、宮殿の高級食材を雑に料理して、誰も居ない庭園で夕食のバーベキューをすることにした。


待ち切れない初代へこみちが高い肉を半ナマのまま口に放り込みながら

「それで、二代目へこみちはこれからどうするんだ」

二代目へこみちは肩を落としながら

「へこみちさんたちが今から奪う財宝の損失をどうにか国庫に戻せるような国家運営をしたいと思います」

初代へこみちは高級ワインをラッパ飲みして

「ぶばっ!苦っ」

空へと大量に噴き出してから

「俺たちは魔王をSATSUGAIしにいく。跡形もなく分解して骨を溶かして便所に流す」

「何でそんなシリアルキラーの完全犯罪みたいなやり方なんですか……普通に倒して追い出しましょうよ」

二代目へこみちが黙って皆のために肉や野菜を焼いていると、ダブルポエミーが肩を組んで近づいてくる。

「我々の方針が決まったのよ」

「そうなのよ。そっちの天使ポエミーは初代へこみちとピョミミーンとカメタちゃんで最強パーティー組んで魔王をサクッとSATSUGAIしにいくのよ。バラバラに分解して骨まで溶かして便所に流すのよ」

二代目へこみちは何か言おうとして思い直し

「魔王の処分方法はもう良いんですけど、ゲーチェポエミーさんが残るんですね?」

黒いローブのポエミーが頷く。

よしこがタピオカソードを持って走ってきて

「黒ポエミーさんはキャットランドをタピオカの里に改名して明日から国民総出で戦時タピオカ生産体制にするんだって!やったね!」

「……あの、私の故郷ですよここ?」

黒ローブポエミーはニコッと笑って

「構造改革するのよ。派遣法改正して国営企業をことごとく民営化して、国民保険と公的年金を廃止してそれらが貯めていた金を全て国庫に収めて、タピオカを全力で作るのよ。まずは憲法改正で国民の人権を全てなくして、タピオカ製造の義務を明記するのよ」

「クーデター起きますって……あの、ところで、私のお父様とお母様は……」

「みんな追い出したのよ、既得権益層は邪魔なのよ。私が新生タピオカの里の王なのよ」

「……」

二代目へこみちは力無く焼肉を裏返していく。



その頃



錠剤をバリバリ頬張りながら、カメタは全裸にした元魔王軍師団長二人を空中に浮かべて、顔をくっつけキスさせてみたり、胸や具を合わせてみたりと遊んでいた。最初は嫌がっていた二人は次第に従順になり……って何書かせてくれるんじゃ!そういうのは18禁でやれ!……というほどの卑猥な光景が宮殿の一室で繰り広げられていた。

二代目へこみちも一見まともなようで、バーベキュー焼いてる場合じゃないと思う。


狂気のバーベキューと元師団長空中合体はその後、朝まで続いたのであった。

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