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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 中二


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50/71

滅びたわ

初代へこみちたちが三十分で一師団壊滅させたその1日後。


2代目へこみちたちは、ブルーモリ王国の玉座の間で王に謁見していた。

赤毛を肩まで伸ばし真紅の瞳を持ち、顔の下半分を赤い髭で覆った老王は、玉座から跪いた四人を見下ろし

「ブルーモリ国王のレッドファイヤー・炎・モユルじゃ。お主らが、ピョミミーンをわが国に呼び込んだのか?」

へこみちは頷いて

「あのドラゴン、何かしましたか?」

老王は髭を触りながら

「昨日、魔王軍第5師団本拠地が、上空に突如飛来したピョミミーンの尻から無限に噴射される水流によって水攻めに遭い、即座に凍りつき壊滅した」

へこみちは口を開けたまま固まってしまい、代わりに魔族の少女が

「失礼ながら、師団長は捕らえましたか?」

老王は自嘲気味に頷いて

「牢におるよ。見るかの?」

へこみちたち四人は頷いた。


警護の騎士が二人ついた老王と共に、四人は地下牢へと降りていく。格子で室内が見えるようになっている空の牢を左右に見ながら通路最奥の牢にたどり着くと

「んっ……んくっ……」

ベッドに横たわって股に両手を挟んでh何かしている獣人が居た。何も履いていない下半身は濃い黄金の体毛で覆われ、上半身はブラジャー1枚のみだ。

へこみちは驚いた顔で

「おっ……おばさん!?メルルーンおばさん!?」

ベッドで怪しい動きをしていた獣人はガバッと起き上がり、金髪のオカッパ頭から伸びた2本の猫耳をピクピクさせながら

「アリサちゃん!?」

可愛らしい翠の両目を丸くしてこちらを見てきた。


牢の鍵が開けられ中に入ったへこみちにメルルーンと呼ばれた獣人はベッドの自らの横へと座るように促す。へこみちが横に座ると

「キャットランドは滅びたわ……」

「えっ……何で……」

「魔王軍に降伏したの」

「なっ……なんてこと……早く魔王を倒さないと!」

いきり立つへこみちにメルルーンは首を横に振り

「魔王様は名君よ」

と言った。

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