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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 中二


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説明回なのよ

「ポエミーさん……あの、骸骨になりましたよね?それで、食べられ……やっ……あっ」

ポエミーはうつ伏せになっている全裸のへこみちの尻の間に指を入れてかき回しながら

「仕方ないので、長々と説明するのよ。服をくれなのよ」

「あっ……だめ……子供が……見て……」

へこみちはビクッと震えてクタッと動かなくなった。ポエミーは祭壇に敷かれたローブを1枚引き抜くと、背中を破って羽根が出るように開けると素早く上から被ってフードも頭に被せる。

「で、どこから知りたいのよ。ネタバレしまくるのよ。説明回なのよ」

よしこが手をあげると

「はい、はーい!なんで骸骨になって蘇ったの!?」

「超獣大国ババーンは、実はアンデッド製造の国でもあるのよ。あの国に居れば、死んでも生き返れるのよ。ガガガーンで住民がいなかったのは定期的に餓死して食費を浮かしているのよ」

魔族の少女が啞然とした顔で

「道理で敵の数が減らなかったはずじゃ」

よしこがさらに

「なんで骸骨から天使になれたの!?」

ポエミーはニヤリと微笑むと

「骸骨のポエミーと私は違うのよ。あっちは肉体がババーンの力で蘇ったフィジカルポエミーで、私は一度天国に行って戻ってきたメンタルポエミーなのよ。分裂したのよ」

よしこが不思議そうな顔で

「地獄いきじゃないのー?」

ポエミーはフフッっと笑うと

「清い身体で正しいことしたので天国なのよ。それに地獄も行けたら3人分裂になってそれは多すぎるのよ」

よしこは納得いかなそうだが、一応頷いて

「ピョミミーンはウサギなのになんで竜なのー?」

「DRAGONっていうのはFREEDOMなのよ。RINGでYARENNNOKAってことなのよ」

「そっかあ……TOUKONNのWORLDってことなんだねー」

「そうなのよ大した世界なのよ」

魔族の少女が慌てた顔で

「話に夢中になって猫耳ちゃんが冷えておる!あたためねば!」

祭壇へと駆けよる。



「……ふああ……あっ、ほえ……へ?」

気持ちよさそうに目を覚ましたへこみちは神殿の狭い一室内で毛布をかぶった3人に抱きしめられて温められていた。

「良かったのじゃ、やはり肌が一番はやいのう」

「へこみち、ちょっとお尻が筋肉で硬いのよ」

「あっ、はい……すいません……でもそれはポエミーさんが……あっ……やっ……」

へこみちはポエミーから弄られて悶絶している。よしこは疲れたらしく服を着て寝ているようだ。魔族の少女は裸だが

「安心せい、わしは四百二歳じゃ」

と言いながら、へこみちをポエミーといじり始めた。へこみちは色んな体液を垂れ流しながら、ビクビクと何度も震え続ける。


その頃、某所。


「とかいうことになってたら面白いのよ」

漆黒のローブ姿のポエミーがカメタに錠剤を渡しながらのたまう。

「なんだ夢かにゅー猫耳娘がやられるとか、エッチな展開だにゃあ」

カメタは錠剤をボリボリ貪ると気持ちよさそうな表情となり唐突に

「因果分岐知覚。斜角2度変更、緯度経度変更なし、庭園のメタンを利用する。風良し。爆破」

唱えた。同時に外から爆裂しているごう音が響き始める。

「お、いたぞ。こいつが第二師団のボスだな」

各所が爆裂して燃え盛る城塞が一望できる、高い位置にある一室の中、クローゼットに隠れてい赤い肌で銀髪から2本角が生えている雌の鬼を引きずり出す。自らの大きな胸と尻を強調するような大胆なボディスーツ姿の鬼はガタガタ震えながら、端整な顔立ちから鼻水と涙と涎を垂らし

「くっ……もっ……もう終わりか……たった三十分で……我が軍団が……」

カメタがダルそうに

「高レベルの人間様が本気出したらこんなもんだにゃあ。各国のおえらいさんが、魔王軍との戦争を利用してお金儲けしてるから、お前ら偉そうにできるんだにゅー」

世界の真理を言ってしまう。そしてポエミーを黙って見た。

ポエミーは漆黒の笑みを浮かべて頷く。

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