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勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 中二


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勇者のコスチューム

「よし、私の亡骸を取り戻すのよ」

ポエミーが言ってきてへこみちは尻から、盾を落としそうになる。

「モンスターからですかあ?」

「そうよ。今度こそ勝てるはずよ」

よしこもウンウンと頷いて

「やっちゃおう!」

「あ、あの……服……いや水着でもいいので」

へこみちはほぼ全裸である自分の身体を見下ろす。

「わかったわ。まずは勇者のコスチュームが必要なのね」

ホッとしたへこみちが後悔するのは意外と早かった。


ツタと葉っぱで出来たビキニを着て、尻に鈍く光る盾を挟んだへこみちは、よしこと共にしゃがみ込んで草陰から森の木々の中で、ひときわ大きな木の枝に吊るされた白骨死体を見つめていた。その背後に佇む半透明なポエミーが

「あれが私の遺体なのよ。骨以外しゃぶり尽くされたのよ」

「あれ、罠ですよね」

よしこもへこみちの言葉に頷く。

ポエミーはニヤリと笑い

「あえて、正面突破するのよ」

「……うう」

嫌な予感を拭いさろうとするかのように尻に盾を挟んだへこみちが、草陰から飛び出るとすぐに反対側の木陰から

「うまそうな人間だな!」

身長2メートルほどの豚面の全裸オークが出現した。


へこみちは一瞬怯んだが、涙目で突撃していき、ジャンプして空中ターンでオークのそそり立つ◯◯◯に思いっきり尻に挟んだ盾を叩きつけた。次の瞬間には◯◯◯は弾け飛び、オークは真っ青な顔をして立ったまま絶命した。よしことポエミーが駆け出てきて

「今夜は焼豚だよ!やったね!ポエミーさんのお骨もおろしてあげないと!」

と、よしこに背中を叩かれながら声をかけられたへこみちは

「この盾……めちゃ強い……」

呆然とつぶやいていた。

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