表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者へこみちの覇道  作者: 弐屋 丑二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/71

超獣王国ババーンへ

その日は結局一日宿屋で休んだり、旅の準備に使い、その翌朝、へこみちたちはテウテウ市から南へと旅立った。

街のすぐ南は高い崖や山々があるので大きく迂回する旅路である。


御者をするニャンスコルは、言葉少なで何処か気恥ずかしそうな感じを漂わせている。他の仲間と荷台に乗り、風を浴びているポエミーがヴァヴァンチーに

「第七師団の弱点を教えて」

「……物質系なので、強烈な打撃に弱い」

へこみちが後ろを向いてニヤリとした。ヴァヴァンチーは、さらに苦悩した表情で

「融通が利かないんだ。やれと言われたことをやり遂げる力はあるが、その場その場での対応は苦手だ」

そして俯いて黙り込んだ。ポエミーはニコリと微笑んで

「もう十分よ。あなたからは聞かなかったことにするわ」

と言った。


時折襲撃してくるモンスターを追い払いながら、山道や丘陵、さらに集落のある盆地やその先の平原を南へと進んでいくと、視界いっぱいに広がる鬱蒼とした広大な樹海に突き当たった。

「道がないわね」

ポエミーがそういうとへこみちが荷台から飛び降りて

「道がなければ作ればいい、俺たちが通った跡が道だ」

ばどと何処かで聞いたようなセリフを言いながら、血塗られた棍棒で木々を薙ぎ払い、道を作り始めた。ヴァヴァンチーは頬を赤らめ

「へこみちは本当にかっこいいな……私の師団にあんな将軍がいたら、卑劣なブルー王になど負けなかったのに」

ポエミーはニヤーッとその背中を眺め、よしこはさらに後ろから二人の背中を見つめ

「大人の世界って複雑だなあ」

と欠伸をしてから、食料品の入った布袋からクッキーを取り出してかじりだした。


道を作るへこみちを先頭に、馬車が樹海を進み続けるといきなりモンスターたちの野営地らしき木々が切り開かれた場所に出た。瞬く間にへこみちと馬車は動いている巨大な石像たちや大小十数体のゴーレム、そして数体の神を象ったらしき彫像などに囲まれた。

ヴァヴァンチーはフードに顔を隠しながら

「クソッ……フェイクゴッドが居るぞ……」

「あの彫像たちは高レベルモンスターよね」

ポエミーは落ち着き払っている。

「そうだ。師団に参加しているとは……よほどてこずっているのか」

馬車外のへこみちは嬉しそうに血濡られた棍棒を両手持ちした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ