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第七話 森を出よう

あれから四年後、俺は10歳になった。身長も伸びたし、かなり強くもなった。今の俺のステータスはこうだ。


ステータス

【名前】レノ・ヒイラギ

【種族】人間族 【性別】男 【年齢】10歳

【レベル】50

【称号】世界を超えし者

【HP】1500/1500

【MP】10000/10000

【筋力】1000

【体力】1000

【知力】3000

【魔力】6000

【幸運】45

【ユニークスキル】魔法創造・森羅万象

【スキル】生活魔法Lv4 回復魔法Lv6 火魔法Lv7 風魔法Lv7 水魔法Lv5 雷魔法Lv9 結界魔法Lv5 空間魔法Lv6 身体強化Lv7 魔力操作Lv8 魔力纏術Lv5 高速魔力回復Lv4 剣術Lv4 体術Lv6 思考加速Lv4 並列思考Lv4


ステータスとしては相変わらずの魔法特化だが、身体能力も成長したので、近接戦も十分出来るようになった。


結界魔法は以前から考えてた防御のための魔法だ。イメージはバリア。込めた魔力量によって強度が上がる仕組みだ。寝る時には寝床に結界を張るようにしている。


そして魔力纏術は魔力操作の派生スキルだ。魔力を圧縮して実態化させ操るスキル。なんか地味なスキルだと思っただろ?俺も初めはそう思った。別に身体強化で十分だと。でも使ってみて気づいたんだ、このスキルを使えば翼を出せると!そうして俺は魔力纏術と重力魔法と風魔法の組み合わせによって翼を持って飛ぶ魔法を創った。名前は


「黒天の両翼」


そう唱えると俺の背中に一対の漆黒の翼が現れる。

最初の頃は慣れなかったが今では森の中を自由に飛び回る事が可能だ。MPの消費は翼を創るのに500、翼の維持に一分で10ってところ。魔法使いまくってたら獲得した高速魔力が現状一分で50ほど回復するからMPの消費は問題ない。


さて、本題に入ろう。空間魔法は創れたのか、だ。ステータスを見ればわかると思うが、結論から言うと創れた。空間とは何かという問いに答えることは出来ないが、魔法を創るのには問題なかったのだ。


アイテムボックスに必要なイメージは新しい世界の創造。幸いにもアイテムボックスの中では時間が止まっているらしい、いつでも熱々な焼き肉をお届けだ。魔物の死体などは入ったが生きた生物は入らなかった。そして肝心な容量は魔力ステータスに依存するようで、今の俺なら街一つ分くらい入るんじゃないかな。


そして転移魔法、これに必要なイメージは空間の接続だ。こう書くと難しく感じるかもしれないがSFとかでよく見るワープのような感じだ。MPの消費は距離が遠くなるほど増える。50kmくらいで1000くらいかな、予想だけど。え、MPの消費が激しいじゃないかって?確かに長距離移動をすれば大量のMPを消費するが、戦闘で使う分には特に問題がない。相手の背後に転移する程度ならMPは10くらいしか消費しない。つまり、割とこの魔法はコスパがいいのだ。


魔法面の成長としてはこんなところだ。そして身体面での成長としては単純に筋力とか体力とかが上がった。あとは体術のスキルレベルが上がっているのが証拠だが、俺は宣言通り体術を修めたのだ。型などを教わったわけではないので修めたという言い方は変かもしれないが、まぁいいだろう。


そしてスキル思考加速と並列思考はまぁ、なんかそれっぽいことやってたら出来た。称号のおかげだろう。効果としては思考加速が周りの実際の10秒が脳内では1分ほど考えられてる感じ。戦闘での瞬時の判断がしやすくなった。並列思考は思考を分割して同時に複数のことを考えられるようになる。スキル無しでも出来そうだと思うかもしれないがこれが意外と難しいのだ。格闘ゲームをしながら本を読んでいるようなもの、普通は片方か両方がおろそかになってしまう。だが並列思考は完璧に思考を分けるため、それが可能となる。


これら2つのスキルを組み合わせて使うと別種の高火力魔法を即座に放てるようになる。つまりマジで強い。これによって合成魔法みたいなことも出来るようになったし、俺の成長に大きく貢献したスキルだろう。


俺が今住んでる場所はAランクの魔物が闊歩する魔の森の深部だ。オーガなんて目じゃないヤバい奴らばっかだ。まぁ、今の俺からすれば魔法の練習台みたいなもんだが。


その時、前方から炎のブレスが飛んできた。俺はそれを旋回して避けつつブレスを放ってきた存在を見据える。


「ガァァ!」


赤い鱗、大きな翼、鋭い爪、俺への殺意を孕んだ目。コイツはAランクのドラゴンだ。なんか正式名称もあるらしいが火を使う竜ということで火竜と呼んでいる。小規模な街にコイツが現れたら秒で滅ぶだろう。それくらいコイツは強い。そのブレスは地面に放射状のクレーターを作るし、その爪は岩を砕く。でも俺はこういう奴らと戦ってきたんだ。今更負けるはずもない。せっかくだし、森を出る記念として俺が初めて創った魔法でやろう。そう考えた俺は魔力を練り始めた。


俺の手に巨大な雷の槍が現れる。鋭く洗練されたその槍は、神秘的とも言えるだろう暴力的な魔力を放っている。この魔法の名は


神雷魔槍(グングニル)!」


俺が放った魔法は火竜が放ったブレスを軽々と貫通し、火竜に直撃した。


「グルァァ」


そう呻き声を上げながら火竜は倒れた。


改めて強くなったもんだと実感する。だがいまの強さに胡座をかくわけにもいかない。今日森を出て、世界の強者を見に行こう。

次回、ヒロイン登場

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