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第四話 魔法を創ろう

今後の目標も立てたことだし、それに向けて歩き出そう。ひとまず、これまで放置していた称号を確認しようと思う。森羅万象先生、お願いします!


称号 世界によって認められた実績。ステータスやスキルに補正が入ることがある。


なるほど。じゃあ俺が持ってる称号はどんな効果があるんだ?


世界を超えし者 自らの魂によって世界を渡った者に与えられる称号。ステータス上昇やスキル獲得に大幅な補正がかかる。


わぁ、チートだぁ。チートがいるよう。

…いやほんとにチートだな、これ。効果は単純だが強力だ。今後、大いに役立ってくれるだろう。

てか自らの魂によって世界を渡ったって、俺そんなすごいことしてたのか。俺すげぇ。


とまぁ、称号も見たことだし、自己強化に移ろう。

まずは魔力の使い方を理解しないと。てか、魔力ってどうやって感じるんだ?へい!森羅万象先生!


魔力は、量に差はあれど、この世界のすべての生物が持っている力である。人間ではヘソのあたりにあるとされる器官から作られているとされている。しかしこれは実際に物体として存在してるわけではなく、世界によって規定された仮初の器官である。


ほう?結構興味深いことが書いてあったな。仮初の物体ではない器官か。よく分からんが、やってみるか。

精神を集中してへそのあたりに意識を向ける。


なにか前世では感じたことのなかった不定形なものを感じる。これが、魔力?意識すれば、動かせそうだ。こう、体全体に魔力を行き渡らせる感じで…


スキル魔力操作を獲得しました。


おぉ!できたできた!てかスキルの獲得ってこんな感じなんだな。なんかあっさりできたのは称号のおかげかな。


魔力の使い方もわかったことだし、早速魔法を創ってみようじゃないか。


えーと、魔法を創るのに大事なのはイメージだったな。魔力を纏って鎧みたいな感じにして自分の体を強化するイメージで創ろう。


スキル身体強化を獲得しました。


…もしかして称号の補正が想像よりやばいのか?世の中絶対こんなに甘くないと思うんだけど、こういうの見ると異世界チートって感じがするなあ。


そういえば、魔法を使うのに詠唱っているのか?と森羅万象先生に聞いたところ、イメージを固めるために使うが、別に必要不可欠というわけではないらしい。つまり熟練の魔法使いになれば無詠唱で魔法を打ちまくる、みたいなことも出来るわけだ。夢が広がるなあ。

ひとまず身体強化は習得したし、次は火の魔法かな。簡単な火の玉を出したいだけだし、詠唱はいいだろう。


ぅあいあおーう(ファイアボール)


赤子ゆえにうまく発音できないが、ファイアボールと唱えた。すると目の前に火の玉が現れた。成功だ。


スキル火魔法を獲得しました。


スキルも獲得できたようだ。てか火が熱い!どうやって消すんだこれ。

火を消す魔法なんてないので、とりあえず俺は火が消えるようイメージした。すると眼前にあった火の玉を消すことができた。そのことに安堵しつつ俺は今の現象を分析する。

おそらく出した火の玉が飛ばなかったのは俺がただの浮かんでいる炎をイメージしたからだろう。そして消えるようイメージすれば火を消せたことから、おそらく自分が出した魔法はコントロールできるのだと推測する。できた理由は高い魔力ステータスとスキル魔力操作のおかげかな。


これらの情報から鑑みるに俺が成長する過程でするべきは魔力操作の上達と戦闘用の魔法の開発、そして食べ物の調達だろう。てか食べ物の調達が一番大事だろこれ。今の俺なんて1日でも断食したら死んでしまう気がするぞ。

そう思い俺は食べ物を探そうと動こうとし、


カゴの中で転がった。まあ、そりゃそうか。俺今0歳だもんな。できてもハイハイで動くくらいしかできないよ。

てか保護者はどこだよ!子供捨てんなや!

そうやって俺は顔も知らない親に怒りつつ、これは割とやばいと言うことを実感する。なんせ俺、ここから動けないのだ。身体強化をしたところで所詮は赤子のステータスが5歳児くらいのステータスになる程度だろう。普段なら使えるのだろうが、この森では焼け石に水だ。つまり今急いで創るべき魔法は飛行魔法だ。


イメージするのは当然俺が飛ぶ姿だが、天使の翼のようなものをイメージするのもありかもしれない。原理は風か反重力などだろうか。そんなふうに魔法のイメージを固めつつ、俺は魔法を創った。


飛行(フライ)


すると、俺の体は空へと浮かび上がった。特に羽などが生えているわけではないが進みたい方向を意識すれば自由に飛ぶことも可能だろう。かなり練習が必要そうだが。そしてスキル化されないことからどうやら既存の魔法ではないらしい。風魔法などで無理やり飛ぶことは可能だろうが俺のは飛ぶことに特化した飛行魔法だ。イメージした原理も反重力とベクトル。流石にそんな原理を知ってる奴はこの世界にはいないようだ。…いや、俺以外の異世界人がいる可能性がある。油断は禁物だろう。そんなことを考えながら俺は食べ物を探し出した。

面白かったでしょうか?これおかしいだろってとこがあったら言ってください。

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