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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年04月
97/365

【揺花草子。】[#4453] 競争率。

Bさん「今日の話数が公開される頃には F1 日本 GP も絶賛開催中です。」

Aさん「だね。土曜日は FP3 と予選だね。」

Cさん「とは言え例によって私たちのリアルな時間軸では

    まだ日本 GP は少し先。

    先日オーストラリア GP が終わったところね。」

Aさん「ですね。」

Bさん「オーストラリア GP の決勝はなかなか波乱でした。」

Aさん「波乱だったねえ。」

Cさん「ポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手が

    首尾良くホールショットを取ったけれども、

    走り始め早々からブレーキの不調をチームラジオで訴える。

    そしてややもすると2番手につけていたサインツ選手に

    ズバッとオーバーテイクされてしまい、

    そのあと間もなく左リアのあたりから白煙を噴き上げて

    そのままリタイアとなってしまったわね。」

Aさん「そうでしたね・・・。」

Bさん「原因としてはブレーキのトラブルだったそうだね。

    前回フェルスタッペン選手がリタイアしてしまったのが

    ちょうど2年前のオーストラリア GP と言う事で、

    なんだかゲンが悪い感じがするね。」

Aさん「うーん。そうかも。」

Cさん「第1戦第2戦を圧勝し、このまま今年全勝かと言う空気を引き裂く

    いきなり足踏みと言う展開ね。

    コンストラクターズ争いで言えばセカンドドライバーのペレス選手に

    奮起してもらいたいところだけれども、

    結局ワンツーフィニッシュとなったフェラーリには

    終始太刀打ちできず最終的には5番手フィニッシュ。

    トップチームのセカンドとしての仕事を果たしたとは

    とても言えないとかなり批判的な意見も聞くわね。」

Aさん「確かにそうですね。

    せめて表彰台に上がってくれるくらいは期待しますもんね。」

Cさん「さらに波乱はそのあとも続くわ。

    上位を走行していたメルセデスのハミルトン選手が痛恨のリタイア。

    さらに終盤にはアロンソ選手のブレーキテストと疑わしき挙動に

    驚いたラッセル選手がコースを外しクラッシュ。

    完走率がほぼ100%近いレースが多い近年のグランプリにおいて、

    トップ5チーム10台のうち3台が消えると言うまさかの展開よね。」

Aさん「ですね・・・。」

Bさん「その風をうまくつかんだのが我らが RB の角田選手だったよね。

    週末を通して調子の良さを見せていて、予選も2戦連続の Q3 進出。

    5番手からそこそこ水をあけられたうえでの6番手と目される

    RB のマシンでトップ5チームを切り崩す結果は

    ドライバーとしての成長や今シーズンの充実ぶりを

    強く示唆するものではないだろうか。」

Aさん「そうだね。力強い走りだよね。」

Cさん「決勝でもしぶとく上位に食らいつき、

    最終的に8番手フィニッシュだったけどもアロンソ選手の降着により

    最終順位としては7位。

    中団で一歩抜きんでる足掛かりとなる6ポイントを持ち帰ったわ。」

Aさん「そうですね!

    これまで2戦、チームの謎戦略とかミスとかで

    角田選手自身の競争力が削がれる展開が続いていましたが

    ようやく結果が出たって感じでした。」

Bさん「そしてこの週末にはいよいよ日本 GP。

    この勢いを駆ってぜひ3戦連続の Q3 進出、

    そして上位フィニッシュに強く期待するわけです。」

Aさん「うんうん。そうだね。」

Cさん「できればその活躍を現地で楽しみたいところよね。」

Aさん「げっ・現地で?ですか?

    このタイミングで?」


Bさん「阿部さん何とかならない?」

Aさん「ぼくに何とかできると思う?」


 思わない。

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