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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年04月
95/365

【揺花草子。】[#4451] 追いかけてくる。

Bさん「アライグマっているじゃないですか。」

Aさん「ああ、うん。」

Cさん「『〜〜なのだ』が口癖よね。」

Aさん「それはフレンズ的なあれですね。」

Cさん「相方は店に住み着いた野良フェネックよね。」

Aさん「それはリコくんですね?」

Bさん「ともあれ、アライグマです。

    アライグマと言えば、食べ物を川でキレイに洗ってから食べる事で

    良く知られています。」

Aさん「んん、そうだね。

    アライグマって言うくらいだからね。」

Cさん「随分と安直な名前よね。」

Aさん「そんな雑にケチつけないでくださいよ。

    生き物の名前なんてだいたいそんな感じでしょ。」

Bさん「じゃあ阿部さんも

    『阿部さん』じゃなくて『幼女愛でさん』とか言われても

    文句はないって言うんだね?」

Aさん「それは文句を言うよ?

    別にぼくは幼女を愛でる事を

    主たる行動にしているわけではないからね?」

Bさん「そんな特徴的な行動生態を持つアライグマですが、

    実はあの食べ物を水に浸す行動は実は別に

    食べる前に良く洗っていると言うわけではないと言う。」

Aさん「ん、え、そうなの?」

Bさん「実はあれは、足を水に浸す事によって触覚を鋭くし

    対象物をより正確に把握しようとしていると言うよ。」

Aさん「え、そうなんだ?」

Cさん「手を水に浸す事で感覚が鋭くなると言うのは

    果たして本当なのかしらとは思うけどね。

    むしろ手がかじかんちゃって感覚無くなっちゃいそうだけど。」

Aさん「いやそこまで冷たい水ではないのですよね?」

Bさん「何にせよアライグマは別に食べ物を洗っているわけではなかった。」

Aさん「んん。」


Bさん「だから本当はアライグマではなく

    『タイショウブツハアクグマ』

    と呼ぶのが正しいんだよ。」

Aさん「タイショウブツハアクグマ酷い名前だな。」


 名付けは大変。

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