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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年03月
81/365

【揺花草子。】[#4437] 心。

Bさん「道長とまひろちゃんの文のやり取りも話題の大河ドラマ

    『光る君へ』ですがね。」

Aさん「んん。」

Cさん「直近話数ではちょっとえっちなシーンもあったわね。」

Aさん「えっちって言わないで下さいよ。」

Bさん「まひろちゃんの父親である為時がちょいちょい

    『お前が男であったら良かったのに』って言ってるよね。

    これはまひろちゃん実はニートの成人男性フラグじゃないかな。」

Aさん「いや違うと思うよ?

    そんな式部はおしまい!的なアレじゃないと思うよ?」

Bさん「で、最初に話した文のやり取りの件。

    道長は和歌を送り、まひろちゃんは漢詩を返す流れでした。」

Aさん「だね。」

Cさん「道長は抑えられぬ恋心を和歌に乗せて送ったけれども、

    勅撰和歌集として有名な古今和歌集・新古今和歌集には

    恋の歌がたくさんあるわ。」

Aさん「あぁ、うん。そうですね。」

Bさん「そしてその中には小倉百人一首にも採用されている歌も。」

Aさん「んん。」

Cさん「そのひとつを題材にした『千早振る』と言う

    古典落語の演目もあるわよね。」

Aさん「あぁ。大関竜田川と花魁千早のお話。」

Bさん「本来の意味とはまるで違うこじつけが滑稽だと言うこの演目だけど、

    同じような事を他の歌でもできるんじゃないかと思ったの。」

Aさん「他の歌?」

Cさん「例えば『しのぶれど』なんてどうかしら。

    阿部さん全部言える?」

Aさん「あぁ・・・えっと・・・

    『しのぶれど 色に出でにけりわが恋は』・・・」

Bさん「『ものや思ふと 人の問ふまで』だよ。

    在原業平の有名な歌だね。」

Aさん「あぁ・・・そうだった。

    その歌に新解釈と言うかこじつけをしていこうと言うわけ?」

Cさん「そう言うわけよ。」

Aさん「えー・・・例えばどんなです?」

Bさん「例えば頭の『しのぶれど』。

    本来の意味は『心に秘めてきたけれども』と言う意味だけど、

    阿部さんならこれにどう解釈を付けるかな?」

Aさん「えー・・・しのぶ・・・。」

Cさん「私なら

    師である柳田国男とともに近代民俗学の礎を築いた折口信夫と

    地球に不時着した人類銀河同盟軍のレド少尉のカップリングと

    解釈しちゃうけどね。」

Aさん「初手から禄でもない解釈して来ますね!!!」

Bさん「一方、ぼくの解釈としては少し違う。

    ぼくら界隈で『シノ』と言えばご存知金髪大好きこけし少女です。」

Aさん「ん・んん・・・おぉ・・・。」


Bさん「つまり『しのぶれど』は

    『シノの刃』と言う意味なんだよ。」

Aさん「シノブレード!!???」


 続きは明日以降。

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