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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年03月
70/365

【揺花草子。】[#4426] オホオホオホ。

Bさん「ゴン太くんの鳴き声を再現するのに最適な楽器と言われる

    クイーカですが。」

Aさん「いや再現するって言うか・・・そのままと言うか・・・。」

Cさん「あら阿部さん何か言いたげね。

    発言を許可するわ。」

Aさん「何ですかこの現場は自由に発言する事も許されないんですか?」

Bさん「言論封殺が社是だからね。」

Aさん「絵に描いたようなブラック企業じゃないか。

    そもそも会社じゃないし。」

Cさん「そんなに言うなら阿部さんクイーカについて解説を。」

Aさん「えっと・・・あれですよね、

    確かブラジルの楽器なんじゃなかったでしたっけ。

    小さいタムみたいな見た目だけど、

    片面はヘッドが張られてなくて、もう片方のヘッドの裏側に

    棒が刺さってて、これを擦って演奏する・・・」

Bさん「意外とやるね阿部さん。だいたい正解だよ。」

Aさん「おぉ・・・良かった・・・。」

Cさん「阿部さんはタムみたいな見た目って言ったけど、

    実際にはハイタムかロータムくらいの大きさみたいね。

    クイーカ用のヘッドがあるならタムでクイーカの代用ができそうね。」

Aさん「そうなんですかね。」

Bさん「でもぼくすごい不思議に思っててね。

    ヘッドに棒が付いてるだけの構造で、

    あれを擦るだけであんな音するものなのかね?」

Aさん「いやー・・・うん、するんじゃない・・・?」

Cさん「だって紙皿の真ん中に割り箸を突き立てて

    そのうえで割り箸を擦ったってあんな音しないでしょ?」

Aさん「割り箸ですからね!!?

    紙皿と割り箸でしかないですからね!!?」

Bさん「だからね、ぼくあれはきっと仕掛けがあるんだと思ってて。」

Aさん「仕掛け。」


Bさん「あの棒には圧力を検知するセンサーがついてて

    指で挟むと側面内部に設置したスピーカーから

    ゴン太ボイスが発音される仕組みなんじゃない?」

Aさん「エレキクイーカって事?」


 不思議な仕組み。

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