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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年03月
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【揺花草子。】[#4425] バラマキ。

Bさん「昨日はご存知義賊伝説で知られる鼠小僧の話をしましたが。」

Aさん「しましたね。」

Cさん「義賊と呼ばれる人はフィクションの分野でも人気よね。

    ご存知ルパンなんかも義賊的ポジションだわ。」

Aさん「ふむ。」

Bさん「自らの信念に従い盗みを成すかいとうUも

    ある意味義賊かも知れないね。」

Aさん「うーん。そうかなあ。」

Bさん「史実がどうあったはさておいて、

    強きを挫き弱きを助くヒーローとして持て囃された鼠小僧。

    昨日も話した事ではあるけれども、お上の威光を笠に着て

    私腹を肥やしたり自分勝手に振る舞う武士階級や悪徳商人たちを

    ターゲットにして盗みを繰り返した彼。

    取り調べでは武家屋敷なんかは外見が立派なだけで

    一度忍び込んでしまえば事を成すのは簡単だったなんて事も

    言ってたみたいだよ。」

Aさん「うーん。まあ、さもありなんって感じかな・・・。」

Cさん「阿部さんは昨日は自分に同じ事ができるとは思えないみたいな

    事を言ってたけど、挑戦なくして勝利なしとも言うからね。」

Aさん「いや言ってもそれはあれですよね?

    100の善行のためには1の悪事も許されるみたいなやつじゃないです?」

Bさん「自らの保身のために2度目の殺人に手を染めた

    ラスコーリニコフのようにはなりたくないと言う事かな?」

Aさん「ラスコーリニコフはラスコーリニコフで人格破綻者だろ。」

Cさん「でも原資が悪事じゃなければ良いんじゃない?

    自ら額に汗して稼いだ資産を貧しい人々、立場の弱い人々に

    分け与えると言うのはとても素晴らしい善行だわ。」

Aさん「それは・・・まあ、そうでしょうけど・・・。」


Bさん「なので阿部さん明日はちょっと早起きして

    通学路に立って道行く小学生たちに

    1,000円ずつ配る活動をすれば良いと思うよ。」

Aさん「完全に事案!!!!!」


 恐怖の1,000円配りおじさん。

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