表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年02月
55/365

【揺花草子。】[#4411] シンギュラリティ。

Bさん「今日も FF VII のお話です。」

Aさん「んん。」

Cさん「今日は戦うサラリーマンと一部で称されている

    タークスの皆さんについてお話しするわ。」

Aさん「おぉ。」

Bさん「作中でもメインのメンバーたちとの絡みも多くて

    個性豊かなメンバーたちが揃ってて人気があるよね。」

Aさん「うん、そうだと思うね。」

Cさん「前作『REMAKE』ではツォンさんとレノ、それにルードの3人しか

    登場しなかったけど、今作では満を持してイリーナが登場するわよ。」

Aさん「んん! そうですね。」

Bさん「そしてトレイラー映像によれば、『CC FFVII』に登場した

    タークスのメンバーであるシスネも登場するみたいだよ。

    ザックスと因縁浅からぬ女性だけども。」

Aさん「おぉ・・・そうなんだ。」

Cさん「ウータイ出身で忍術をバトルスタイルに組み込む人よ。

    もしかしたら同じウータイ出身のユフィと

    何かしらの関係が描かれるかも知れないわね。」

Aさん「それはそれは・・・。」

Bさん「ま、ともかくタークス。

    阿部さんはもう当然良く知っている事と思うけれども、

    レノを演じるのはご存知藤原さんです。」

Aさん「んん・・・。」

Cさん「藤原さんは去る2020年に55歳と言う若さで

    お亡くなりになってしまったわ。」

Aさん「そうでしたね・・・。」

Bさん「『REMAKE』は生前に収録を終えていたわけだけど、

    そのあとにリリースされた『CC FFVII』では過去収録音声を使用した

    いわゆるライブラリ出演。

    今作『REBIRTH』も同様のアプローチになるみたいだよ。」

Aさん「なるほど、そうなんだ。」

Cさん「でも完結編となる第3作では出番も多い事から

    別な方に引き継ぐ事になりそうと言う話だわ。」

Aさん「そうなんですね・・・まあ仕方ない事ですよね・・・。

    シリーズが長く続いちゃうとどうしても

    こう言う事はありますよね・・・。」

Bさん「ところで、これからぼくが言う事は一部の人々には強い嫌悪感と言うか

    否定的な感情を想起させるかも知れない事を事前にお断りしておく。」

Aさん「えっ・・・なに?」

Bさん「あのね、昨今の技術の進歩は留まる事を知らない。

    既に自然な音声合成が実現できるようになって久しいですね。

    同様に、機械学習・AI の進化も目を見張るものがある。」

Aさん「ん・・・まあ、そうだね。」

Cさん「そうなると、感情論はさておいてと言う話だけど、

    あくまで技術的には、生前に残した声のサンプルから

    その人の声を機械音声化する事もできるかも知れないわよね。」

Aさん「んん・・・確かに、それは・・・。

    まああくまで技術的にはって話であれば・・・。」

Bさん「藤原さんのように長く業界で大活躍され

    膨大なボイスサンプルがある方なら、

    もしかしたらちょっと聴いただけでは肉声と区別がつかないような

    合成音声を作成する事が出来るかも知れない。

    ゲームのように決まったセリフを喋ると言う要件を満たせるような

    音声を作り出す事もできるかも知れないよね。」

Aさん「うーん・・・。」

Cさん「とは言ってね。

    もちろんセリフはただ字面を追えばいいと言うわけではないからね。

    その一言一言に乗せる感情、心の動き、間や息遣い、

    そう言ったものが折り重なってプロの発声になるわけで、

    機械で生成されたものがその領域に到達できるかは分からないし、

    もしそうだとしてもそれが機械によるものとなったら

    我々受容側がそれを批判なく受け止められるかどうかは分からないわ。」

Aさん「ですね・・・。

    ライブラリ出演は確かに過去収録の切り貼りかもですが

    それでも間違いなくその方の発話によるものですからね・・・。」

Bさん「でも、だからこそ、

    AAAタイトルであるところの『FF7R』のような作品で

    もしそのような試みをする事があるのだとしたら、

    それはそれでエポックメイキングな事だと思うんだ。」

Aさん「うん、そうかも知れない。

    もちろん受け手側の感情に配慮する必要はあるだろうけど。」

Cさん「そのような仕組みが確立されたら、ゆくゆくは我々草の根にまで

    そう言った技術が広まっていくかも知れないわね。」

Aさん「ですね。」


Bさん「そういう時代が来たら

    もし阿部さんが収監されても

    収録に穴を空けずに済みそうだよね。」

Aさん「ぼくの感情には配慮してくれないのかな?」


 分かれ道。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ