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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年01月
4/365

【揺花草子。】[#4360] 心理戦。

Bさん「今年の大河ドラマ『光る君へ』は

    次の日曜、1月7日からスタートのようですね。」

Aさん「んん。」

Cさん「『私たち、輝きたい!!』と言う想いを抱き

    宮中アイドルを目指す少女たちの群像劇よね。」

Aさん「違いますよ?

    そんなサンシャイン的なあれじゃないですよ?」

Bさん「まだ OA 前だからあまり詳しい内容は分かってないんだけど、

    初回 OA 後の月曜朝には判を捺したような批判的な内容や

    悪意と偏見に満ち溢れた低俗な記事が量産されるに違いないよ。」

Aさん「いや・・・それはそんな気がするけど

    悪い方に見過ぎだと思うよ・・・。」

Cさん「前にも言ったと思うけど悪く書いたほうが数字が取れるからね。

    そう言うくだらない記事に同調して

    『そこそんなにあげつらうとこ?』みたいな

    どうでも良いとこを衝いて腐す事に躍起になって

    逆張りを気取る自称批評家たちも大量に湧くに違いないわ。」

Aさん「だからそう言う物言いが悪意に満ちてるんですって。」

Bさん「ま、それはともかく、『光る君へ』。

    ご存知紫式部の若かりし日々が描かれる。」

Aさん「だね。」

Cさん「舞台となるのは今から1,000年ほど前、

    平安時代中後期の京の都よね。」

Aさん「ええ。」

Bさん「華やかなりし宮廷文化が花開いた時代。

    激動の古代史からさらなる混乱に満ち溢れた中古中世の時代へと移りゆく

    モラトリアムのような仮初の平和の陰で

    動乱の足音が着実に近付きつつあった京の都。

    愛憎が跳梁跋扈する宮中のあれやこれやをどう描くか楽しみです。」

Aさん「んん。」

Bさん「で、少し前にこの辺の話をしたとき、

    『もしかしたらやんごとなきみやびなおこちゃまも登場するんじゃ?』

    なんて話をしたよね。」

Aさん「あぁ、そう言えばしたねえ。」

Cさん「そしたらなんと嘘から出たまこと、番組 PR として

    おじゃる丸が番宣をすると言うミニ番組が OA される事が発表されたわ。

    さすがにこれには私たちもビックリしたわね。」

Aさん「お・おぉ・・・。」

Bさん「実際にぼくもそのミニCM を観たんだけど、

    まあ数パターンの止め画のおじゃる丸と電ボが出てきて

    簡単に舞台設定とか登場人物を解説するくらいの

    2分くらいの短いものでした。」

Aさん「ふむふむ。

    当たり前だけど本編に登場するってわけじゃないんだね。」

Bさん「それでも、大河ドラマ×おじゃる丸と言うコラボについては

    ぼくらは見事に言い当てたと言って良い。

    ぼくらがこの辺の話をした話数が公開されたのは12月27日で、

    大河とおじゃる丸のコラボが発表されたのは12月25日だったわけだ。

    穿った見方をするなら

    『NHKの発表の後で急いで収録したんじゃね?』みたいに

    見えるかもだけど、通常ぼくら【揺花草子。】は

    公開日の1週間から10日前にはその日の話数の収録をするわけで、

    この12月27日の話数も収録したのは12月中旬の終わりの方でした。」

Aさん「おぉ・・・そうだったっけ?」

Cさん「そうだったわよ。

    阿部さんが今年12回目の勾留から放免された後だったもの。」

Aさん「月イチで勾留とかもうそれ当局と顔見知りレベルでは?」

Bさん「なのでまあこれはぼくらの主張を信じてもらうより他ないけど、

    大河とおじゃる丸のコラボを言い出したのは我々が先だった。

    恐らくは NHK サイドも27日に【揺花草子。】がこの情報に

    言及する事にどこからか勘付いた。

    場末の零細コンテンツにすっぱ抜かれるくらいなら

    こちらから先に発表してしまおう、と言う事で

    25日の発表に至ったのだと考えられる。」

Aさん「考えられるかあ・・・?」


Bさん「ぼくらは阿部さんがリークしたと疑っているよ。」

Aさん「とんだ疑惑をかけられたもんだな!!!!!」


 そうしてまで得るものがあるか?

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