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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
363/365

【揺花草子。】[#4720] 荒々しい。

Bさん「引き続きちょっと納得感のない決定となった

    レッドブル・レーシングの2024年のドライバー布陣についてですが。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「昨日はこの決定がもうずいぶん前から決まっていた出来レースだった

    可能性が高いと取り沙汰されていると言う話をしたわね。」

Aさん「そうでしたね・・・。」

Bさん「実際ここ数シーズンがそうだったように、

    デフリース選手にもリカルド選手にも、そしてローソン選手にも

    『角田をやっつけたら次はシニアチームへの昇格だぞ』って

    チーム側から密約に近いものがあった可能性は

    非常に高いと思っている。

    しかしいずれも角田選手は、まあ言ってみれば空気を読まずに

    彼らを全て返り討ちにしてきた。

    レッドブルサイドとしてはドライバーを昇格させる大義名分を失い、

    角田余計な事してくれやがって、みたいな思いも

    多少あったのかも知れないよね。」

Aさん「そうだねえ。

    角田選手からしてみれば

    『そんなん知った事かお前らが遅いから悪いんだろ』

    って感じだけどね。」

Cさん「で、ローソン選手もいよいよ大義名分を失っていたんだけど、

    角田選手より少しだけ若いと言う点を武器に

    将来性と言う不確かな根拠で昇格を決めたわけね。

    リカルド選手とのシーズン中の乗り替わりも

    シーズン中に一定数出走させなければ契約破棄と言う

    付帯条項があったと噂されているわね。

    つまりこの時点でほぼ来季の昇格は決まっていたも同然だったわけね。」

Aさん「うーん・・・。」

Bさん「ま、そこらへんはもううだうだ言ってもしょうがない。

    もう年も明けちゃうし、次に目を向けていこう。

    来期は角田選手はレーシングブルズのエースとして

    他のトップチームへの扉を開くような目覚ましい活躍を期待するけれども、

    つい先日その同僚となるドライバーとして

    F2 でシリーズランキング2位となったハジャー選手が決定したね。」

Aさん「んん。そうだったそうだった。」

Cさん「フランス人だから発音としては『イザック・アジャー』あたりが

    カタカナ表記的には近い事になるんだけど、

    メディアによって多少バラつきがあるわね。」

Aさん「そうですね。でも概ね『ハジャー』に収斂しつつありますかね?」

Bさん「個人的にはフランス語では冒頭の h は読まないからけっこう違和感だけど、

    英語読みだと考えればあんまり不自然ではないかな・・・?」

Aさん「その辺の話は前にもしたよね。」

Bさん「ま、ともあれ角田選手の同僚として

    来期デビューが決まったハジャー選手。

    F2 では終盤だいぶ足踏みがあったせいでチャンピオンの座は

    得られなかったけれども、力強い走りは随所に見られました。」

Aさん「ふむ。」


Bさん「でもかつての角田選手が可愛く見えるほどの

    無線芸人っぷりは

    ホントに大丈夫か?と思うけどね。」

Aさん「確かにかなり癇癪持ちな印象だけども!!!」


 角田選手が冷静さに欠けるってんならハジャー選手なんてどうなんのよ、ってレベルですよ。

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