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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
362/365

【揺花草子。】[#4719] 『納得』したいだけだ。

Bさん「そんなわけで昨日は来季2025年シーズンにおいて

    レッドブル・レーシングがセカンドドライバーとして

    実績の点でこの数年確かな成果を残した角田選手じゃなく

    まだその力量が不透明なローソン選手を抜擢したと言う点について

    大いなる不満を表明したのでした。」

Aさん「だとしてもコンビニのローソンに当たるのは筋違いだけどな・・・。」

Cさん「もちろんね、正直言ってこの選択は

    大方の予想通りと言うところはあるわよね。

    レッドブルはこれまで度々角田選手に対して

    自分のところのジュニアプログラムで

    手塩にかけて育て来ていたと言う事実を忘れてしまったかのように

    来季いっぱいでサポートが終了するホンダの

    紐付きのドライバーとしてしか扱っていない素振りを見せているわ。

    レッドブルにとってペレス選手が外様であるのと同じように、

    角田選手も他所から預けられた子みたいな感覚なのかもね。」

Aさん「お・おぉ・・・。」

Bさん「そもそもペレス選手を契約解除したのは、コンストタイトルを失い、

    それが組織にとって許容できない損失であると判断したからだよね。

    だとしたら次のドライバーに求めるのは

    失ったタイトルを取り戻すための競争力であるべきだし、

    その点においては角田選手はこの2年の間で3人のチームメイトを

    ことごとく打ち破って来た事から考えても

    これ以上証明するものはもう何もなかったはずだ。

    だと言うのにここまで何も証明していないローソン選手を採用した根拠が

    現時点では未確定な『将来性』などと言う説明は

    全く以て支離滅裂だとしか言えないよ。」

Aさん「ま・まぁ・・・それはそうだけど・・・。」

Cさん「さっきも言った通りホンダとの提携は来年で終了するわけで、

    その先も長期的に見据えるなら来季で関係が切れる角田選手よりも

    伸るか反るか判らんけどうまく行けば数年の未来を望める

    ローソン選手のほうが扱いやすいと考えたと言うのはあると思うわ。

    それに聞くところによると

    既にだいぶ以前からこのシナリオは決まっていて、

    アブダビでのポストシーズンテストの後に

    数日の時間を掛けて検討したと言うのも、

    それどころかそのテストそのものでさえも、

    難しい決断だったと印象付けるためのポーズでしかなかったと言う

    意見もあるくらいよ。」

Aさん「その噂も聞きますけど。」

Bさん「来季の戦力向上よりも実利を取ったと言う見方もできる。

    力を証明するのは結構だが、それだけではシートは掴めないと言うのは

    今の F1 に広く蔓延る倣いでもある。

    そんな中にあってかつては完全実力主義で速さを見せたやつから

    上に上げていく、遅ければすぐに首を切ると言う

    冷徹さで知られたレッドブルが、

    今回こうしてその実力を二の次においた選択をしたと言うのは

    悪い意味で隔世の感があると思ったよ。」

Aさん「うーん・・・。」

Cさん「総じてレッドブルの選択は理解はできるわ。

    けれど納得はできないわね。

    レッドブルの中の人たち以外は多くが同じ感覚じゃないかと

    思うんだけれども。」

Aさん「そう・・・かも知れません。」

Bさん「そう言う思いは当然だと思うけど日本のファン層に多いと思う。

    そして彼らの中にはもはやレッドブルは泥舟で、

    むしろ昇格しなくて良かったぐらいに言う人達もいるよね。」

Aさん「んん・・・まあ・・・。

    ニューウェイ氏をはじめとする上級スタッフの相次ぐ離脱や

    2026年以降の PU 規定変更に伴う競争力の低下予想などから

    そう言う意見が出るのは解るけど・・・。」


Bさん「それでもその言い分はちょっと

    すっぱいぶどう感はあるよね。」

Aさん「あるけども!!!!!」


 乗れるなら乗れた方が良いに決まってる。

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