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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
361/365

【揺花草子。】[#4718] 顧客を失う。

Bさん「話しそびれていたけれども、 F1 2024 年シーズンは

    数週間前に無事閉幕したね。」

Aさん「んん、そうだったね。」

Cさん「ドライバーズタイトルはラスベガス GP で

    フェルスタッペン選手が4連覇を成し遂げたけれども、

    コンストラクターズタイトルは最終戦までもつれたわね。」

Aさん「でしたね。」

Bさん「最終戦は終盤までポイント争いが拮抗していて

    栄冠はどちらに!?と言う白熱した争いになったけど、

    最終的にはマクラーレンがフェラーリを下して

    1998年以来となるタイトルを手にした。

    ザク・ブラウン氏のはしゃぎっぷりと言ったらなかったよね。」

Aさん「確かにだいぶ感情を爆発させていたね。」

Bさん「そんなわけでシーズンが終わり、ストーブリーグへ突入。

    そして我々の時系列ではつい先日の事になるけれども、

    驚くべきニュースが発表されました。」

Aさん「んん・・・!」

Cさん「4シーズンに渡りレッドブルに在籍したペレス選手の契約破棄ね。」

Aさん「そうですね・・・!」

Bさん「と言ってもまあ、これ自体は正直驚くべきと言うわけではない。

    シーズン終盤、なんならサマーブレイクの少し前くらいから

    ペレス選手を放逐すると言う噂は既に燻っていたし、

    後半に行くに従ってその声はますます大きくなる一方だった。」

Aさん「それは・・・そうだねえ。」

Cさん「シーズン前半の時点で来季から複数年の契約を結んでいたのに、

    その契約を1日たりとも満了する事なくリリースって言うんだから

    この契約更新は明らかに誤りだった、

    あるいはもう少し好意的に言うならば

    この契約は勇み足だったと言わざるを得ないわね。」

Aさん「そう思います。

    『ぼくには契約がある』の呪いは今なお健在と言ったところですかね。」

Bさん「阿部さんの『ぼくには仕事がある』も同じニュアンスだよね。」

Aさん「仕事はあるよ? 普通に忙しいよ?」

Bさん「ともあれ、来年以降の契約が発効する前に契約解除となったペレス選手。

    となると空いたレッドブルのシートに就くのは

    いったい誰かと言う話になるわけだが・・・。」

Aさん「・・・。」

Cさん「レッドブルのセカンドチームとして位置付けられるレーシングブルズ。

    チーム在籍4年目となる角田選手、

    今シーズン後半はローソン選手がドライバーを務めたわよね。」

Aさん「・・・そうでした。」

Bさん「もう少し遡ってみると、角田選手がデビューした2021年、

    そして2年目の2022年はガスリー選手とペアだった。

    3年目となる2023年はガスリー選手のアルピーヌ移籍に伴い

    その前の年に急遽の代役出走で印象的な活躍をした

    デフリース選手が座る事になった。

    しかし成績はおぼつかず、開幕からわずか10戦で

    前年マクラーレンを放逐されたリカルド選手にスイッチ。

    今年2024年は引き続きリカルド選手とのコンビだったけれども、

    そのリカルド選手は上層部を納得させられるだけの成績を残せず、

    シーズン後半にローソン選手に追い落とされる事に。

    そのローソン選手もまた、お世辞にも角田選手を上回ったとは

    言えない結果に終わってしまっている。」

Aさん「うん・・・。」

Cさん「つまりデフリース選手以降、角田選手は組んだ全てのドライバーを

    上回り続けてきたと言うわけよ。

    これは感覚とか贔屓目とかそう言う話じゃなくて、

    数字で明らかな客観的なデータだわ。」

Aさん「ですね・・・。」

Bさん「だと言うのに、来年トップチームのシートに据えるのは

    ローソン選手だとレッドブルは選択したわけだ。」

Aさん「んん・・・!」


Bさん「もう二度とレッドブルは飲まないし

    コンビニもセブンとファミマにしか行かないと心に決めたよ。」

Aさん「ローソンは完全にとばっちりだね!!?」


 そもそも生活圏にローソンがないようです。

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