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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年02月
36/365

【揺花草子。】[#4392] かわいそうだから。

Bさん「『スイカゲーム』あるじゃないですか。」

Aさん「あぁ、うん。良く聞くね。」

Cさん「元々数年前にリリースされたものなんだけど

    去年の後半くらいに急にブレイクした感じよね。」

Aさん「みたいですね。」

Bさん「やった事ある?」

Aさん「いや・・・ないんだよね。

    いろんな媒体で紹介されてるから内容自体は分かってるつもりだけど。」

Cさん「いわゆる落ちものパズルに分類されるわね。」

Aさん「ですね。」

Bさん「『テトリス』や『ぷよぷよ』、『Dr.マリオ』などに代表される

    典型的な落ちものパズルは

    同じ行にオブジェクトを敷き詰める、

    あるいは同じ種類のオブジェクト同士を複数繋げる事で

    それらをまとめて消すことができる、

    そしてポットないしはステージが一杯になるまで

    どれだけそれを続けられるか、と言うのが勝負のポイントなわけだ。」

Aさん「だね。」

Cさん「その一方、『スイカゲーム』は同じオブジェクト、

    まあ果物なわけだけど、同じ果物をくっつけると

    一回り大きな果物に『シンカ』する。

    そうして最終進化形態であるスイカまで育てる事を目指すと言う

    ゲームデザインよね。」

Aさん「そうですね。

    ぼくも実際にプレイした事があるわけじゃないですからあれですけど、

    スイカめちゃめちゃ大きいですよね。

    狭いステージの中でどんどん大きくなっていく同じ果物を

    くっつけていくのってかなり難しそうです。」

Bさん「実際けっこう運に左右される事も多いからね。

    それでもやっぱり漫然と果物をくっつけていくだけではダメで、

    くっつけると消えると言うスタンダードな落ちものパズルとは

    まるで異なる戦術が求められるよ。」

Aさん「ふむ。」

Bさん「でね、この『スイカゲーム』ですが、実は1ヶ月くらい前に、

    ちゃんとオリジナルの版元から iOS 版がリリースされました。」

Aさん「そうみたいだね。

    それまでは有象無象のパクリアプリが乱立していたんだよね。」

Cさん「有象無象のパクリアプリが乱立しているのは

    今も大して変わらないと思うけど、

    『同じような内容だし面白ければ別にいいんじゃね』みたいな

    感度の低い一部の消費者の思考には辟易するわね。」

Aさん「おぉ・・・あなた達ホントにそう言うの嫌いですもんね・・・。」

Bさん「ま、それはともかく『スイカゲーム』。

    オリジナルのメーカーがリリースしてくれた事もあり、

    我々もさっそく遊んでみたんだが噂通りなかなかに難しい。」

Aさん「そうなんだ。」

Cさん「上級プレイヤーの目安と言われる3,000点なんて

    とても無理ってくらいには難しいわ。」

Aさん「カトリーヌさんでさえそうなんですね・・・。」

Bさん「でもこれ、ぼくほんと『スイカゲーム』で良かったなって思って。」

Aさん「え、何どう言う事?」


Bさん「『誰何ゲーム』だったら

    プレイするのにちょっと抵抗あるもんね。」

Aさん「抵抗あるどころの話じゃないが!!???」


 3期まだかな?

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