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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
357/365

【揺花草子。】[#4714] チケット制。

Bさん「聞くところによると阿部さんは昨日はママンと

    猥談を楽しんだと言う話じゃない?」

Aさん「違うよ!!? カトリーヌさんが勝手に言ってるだけだよ!!?」

Cさん「人の所為にするなんて男の風上にも置けないわね。」

Aさん「殊更に男とか言わないでください?

    そう言うの最近いけないですよ?」

Bさん「まあ言っても存在そのものが猥雑であるところの阿部さんだから

    その発する言葉は全て卑猥である事には変わりないし、

    そこはもう諦めている。」

Aさん「諦めないで? ちゃんとぼくが言ってる言葉聞いて?

    だいたい卑猥な事以外の事を言っているよ?」

Cさん「何にせよ信頼感と言うか期待感が乏しいのが問題よね。」

Aさん「ものすごい酷い。

    仮にももう何年も一緒にやって来ているのに

    未だにそんなに含むところがあるって言うんですか。」

Bさん「だって阿部さんは明日がクリスマスイブだって事なんて

    すっかり忘れてるでしょ?

    よしんば忘れてなかったとしても、何事もなくさらーっと

    スルーしようと言う腹積もりでしょ?」

Aさん「イヤッ!! ・・・いや・・・その・・・。」

Cさん「私たちは PS5 Pro を用意してくれるはずだと言う期待を持っているけども、

    それと同時に阿部さんはその期待に応えてくれるはずもないと

    諦めにも似た感情に支配されているわ。」

Aさん「期待が大きすぎるなあ・・・。」

Bさん「ま、言ってもぼくらだってそんながめついキャラじゃありません。

    控えめ謙虚を絵にかいたような存在だからねぼくらなんて。

    いざほんとに明日収録に来たらデスクの上に PS5 Pro が

    ドーンと2台置かれてた日にはさすがに軽く引いちゃうよ。」

Aさん「引いちゃうのかよ。」

Cさん「『自宅に配送しなさいよ気が利かないわね』って思うわ。」

Aさん「全然謙虚じゃない!!!」

Bさん「やっぱりね、あれだけの体積の物体をプレゼントで貰うてのは

    かなり申し訳なさが先に立つって言うかね。

    ぶっちゃけ一抱えもある大きさでしょ?」

Aさん「確かに、 PS5 初期型の箱はかなり大きかったし

    PS5 Pro だってそうは変わらないだろうからね。」

Cさん「火星の空気だよってぱんぱんに膨らんだ一抱えのビニール袋を

    プレゼントで渡されたら逆に半ギレにはなると思うけど。」

Aさん「空気をプレゼントって言われてもって感じですし。」

Bさん「なので、控えめに、片手で取り扱えるくらいの小さいやつで良いよ。」

Aさん「で良いよって。」


Bさん「例えば Switch 後継機引換券とかね。」

Aさん「肩たたき券で我慢してくんないかな?」


 使えるのは少し先になりそう。

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