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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
355/365

【揺花草子。】[#4712] 熱い演説が聞けたりする。

Bさん「今日は第804回わんにゃんにゃんわん祭りの開催日です。」

Aさん「鎌倉時代から続く伝統の祭りじゃないか。」

Cさん「犬派も猫派も仲良くすれば良いと思うわ。」

Aさん「それはもちろんそうです!!

    国内を二分するような争いに発展するのは避けなければ!」

Bさん「でも実際のところ犬と猫以外にも

    ウサギ派、ハムスター派、ネズミ派、フェレット派、

    鳥派、魚派、爬虫類派など、世の中には数多くの派閥がありますね。」

Aさん「そ・それは・・・もう・・・。」

Cさん「言うなればこれは戦国時代、群雄割拠の時代と言って良いと思うわ。」

Aさん「さっき対立は避けるべしって言っておいて何で手のひらクルーです?」

Bさん「犬派猫派の勢力が強いのは間違いないと思うけど、

    それ以外の勢力も合従軍を形成すれば恐らくは犬派も猫派も

    あっさりやっつけられるくらいの戦力にはなるのではないかな。」

Aさん「だから何で戦う前提なんだよ。」

Cさん「そうはいっても各々の掲げた信念を曲げるのは容易じゃないわ。

    トカゲ派とコオロギ派が同じ合従軍の旗の下に集ったとして

    うまくやっていけるとはちょっと思えないもの。」

Aさん「そっそれは・・・そうかも知れません・・・。」

Bさん「同じ事はヘビ派とカエル派とナメクジ派にも言えそうだよね。」

Aさん「三すくみ!!?」

Cさん「その点阿部さんは幼女派と言うニッチなジャンルを専門としているから

    少数派の意見立場が良く解るんじゃないかしら。」

Aさん「幼女派なんて穏やかじゃない派閥に属した覚えはないんですがね。」

Bさん「ま、ともあれ。

    800年前のあの争いこそ日本を二分した大戦だったけれども、

    今や各々愛するペットたちをそれぞれに愛でて

    どのペットも素晴らしいとお互いの価値観を認め合う。

    それが現代のわんにゃんにゃんわん祭りの趣旨であります。」

Aさん「そうなのか?」


Bさん「でも全ペットを代表するのが

    何で犬と猫なんだと言う意見も・・・」

Aさん「また火種起こすつもりだ!!!!!」


 それぞれの良さがある。

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