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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年02月
35/365

【揺花草子。】[#4391] 漂白・殺菌作用がある。

Bさん「流行性感冒の話。」

Aさん「何でそんな難しい言い方をするの?

    風邪じゃだめなの?」

Cさん「頭良く見られたいささやかな功名心よ。」

Aさん「いやぼくの知るブリジットはそんな浅薄さとは無縁で

    虚飾に汲々とする事を酷く厭う

    たいがい不躾で無遠慮な性格ですけどね?」

Bさん「それは確かにそうだけど。」

Aさん「結構酷い事言ったつもりなのに意外と納得された!!」

Cさん「こんなところで見栄を張ったところで得などないと言う事よ。」

Aさん「カトリーヌさん最強だった!!!」

Bさん「ま、ともかく風邪の話。

    例によってこの季節はインフルが猛威を振るっているし

    風邪も大流行りです。」

Aさん「大流行りって・・・いやまあ流行ってるけど・・・。」

Cさん「風邪の主な症状としては

    頭痛鼻水鼻詰まり発熱くしゃみなどよね。」

Aさん「ん、そうですね。」

Bさん「拗らすと厄介だよね。」

Aさん「そうだよね。油断大敵だよね。

    自覚症状が出てきたら安静にしてしっかり身体を休めるのが

    大切だよね。」

Cさん「中二病を拗らせている阿部さんならではの親身なアドバイスね。」

Aさん「同じ拗らせでも中二病とは症状も対処法も違うんですがね。

    あと別に中二病拗らせちゃないですし。」

Bさん「いま挙げた主な症状の他に、喉の痛みなんて言うのも

    スタンダードですよ。」

Aさん「あ、そう言えば確かに。

    いがらっぽくて咳が止まらなかったりね。」

Cさん「熱っぽいっぽいって感じよね。」

Aさん「ぽいぽい懐かしいですね。」

Bさん「その日のぼくもちょっと喉がイガイガしてね。

    風邪って感じではなかったんだけど、この季節は空気も乾燥してるし

    ちょっと気をつけたいなって思って、ドラストでのど飴なんかを

    購入したわけです。」

Aさん「んん。」

Bさん「のど飴も色んな種類があるけど、その日ぼくが買ったのは

    大袋に個包装の飴が入ってるタイプのやつじゃなく、

    ジャンプコミックスくらいの大きさのチャック付きの袋に

    飴の粒が数10個裸で入っているタイプのやつでした。」

Aさん「ジャンプコミックスくらいの大きさと言う絶妙に分かりやすい表現。」

Cさん「KR コミックスは大判だから例えとしては不適切だからね。」

Aさん「何で KR コミックス。」

Bさん「で、こう言うのど飴って、表面になんか粉が振ってあって、

    飴同士がくっつかないよう考慮されてるじゃないですか。」

Aさん「そうだね。個包装では気にしなくていい部分だけどね。」

Bさん「でもその日買ったのど飴は、

    なんだかその粉の付き具合がイマイチだったのか、

    飴同士がくっついているものが入っていた。」

Aさん「あら。珍しい。」

Bさん「しかも2つじゃなく、なんと4つの粒がガッチリくっついてる。

    手で剥がそうとしても容易には取れないくらい、

    実に強固な結合っぷりだ。」

Aさん「ほう・・・。」


Bさん「過酸化水素かな?って思ったよ。」

Aさん「オキシドール!!???」


 H2O2。

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