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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
348/365

【揺花草子。】[#4705] 独断のまどろみ。

Bさん「今日もまたこの秋クール注目の作品

    『チ。—地球の運動について—』についてお話しします。」

Aさん「んん。」

Cさん「OA 計画としては連続2クール OA と言う事みたいよ。

    昨日も話した通り原作はこの先『第3部』『最終章』と続くみたいで、

    今現在の進み具合から考えると恐らくは

    原作の完結まで全てアニメ化されるんじゃないかしら。」

Aさん「おぉ・・・それは素晴らしいですね。」

Bさん「昨日はタイトルにもなっている『チ』は

    『地』『血』『知』のトリプルミーニングと言う意味合いが

    あると言う話をしたけれども、

    もし主人公が阿部さんだったら『恥』とか『痴』も

    含まれるに相違ないと思うわけです。」

Aさん「酷くない?」

Cさん「何かにつけ収録に遅れてくるところも鑑みると『遅』も加えたいわ。」

Aさん「そんな遅れて来てますかねぼく!?」

Bさん「阿部さんが好きなものからの連想となると

    『稚』とか『乳』なども候補に入って来ると思うよ。」

Aさん「ミーニングが積み上げられすぎてないかな?」

Cさん「『Qiチー』はワイヤレス給電の規格として知られているわね。」

Aさん「MagSafe 的なアレですかね?

    そしてそれはもう『チ』ではなくなってますね?」

Bさん「まあともかく『チ。』です。

    望遠鏡も発明されていない時代に、観測と研究によって

    地動説を完成させようとする人々の壮絶な戦いを描く同作。」

Aさん「うん。」

Cさん「のちの時代の話だけれども、

    それまで誰もが信じて疑わなかった天動説が誤りで

    動いているのはこの大地だと言う事実が明らかになった時、

    人々はそれを発表者の名にあやかり

    『コペルニクス的転回』と呼んだわよね。」

Aさん「んん・・・そう言う趣旨でした?

    『コペルニクス的転回』は哲学の用語ではなかったですか?」

Bさん「やるねえ阿部さん、今のは実はひっかけだったよ。

    『コペルニクス的転回』と言う概念を提唱したのは

    ご存知哲学者イマヌエル・カント。

    認識論の文脈で取り上げたものだ。」

Aさん「ふむ・・・。」

Cさん「現代では比喩的にこう言う人々の認識を大きく変えてしまうような

    パラダイムシフト的事象を『コペルニクス的転回』と

    表現する事が多いわね。

    近年で言えばインターネットの発明、それに直近で言えば

    AI の進化もパラダイムシフトを呼び込んだと言えるわ。」

Aさん「そう思います。」


Bさん「そう言う観点から言うと

    『コペ転』って呼び方も

    ある種のパラダイムシフトと言えそうだよ。」

Aさん「パラダイム小さすぎない?」


 そんな呼び方誰がしてるって言うんだ。

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