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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年12月
340/365

【揺花草子。】[#4697] 案件受注。

Bさん「この話数が公開される頃には F1 2024年シーズンは

    いよいよ最終戦となるアブダビ GP 開戦直前であります。」

Aさん「んん。とうとうだね。」

Cさん「私たちのリアルな時間軸ではまだその前のカタール GP の前だから

    具体的な事は何とも言えないけど、

    マクラーレン、フェラーリ、レッドブルの3チームによる

    コンストラクターズタイトル争いは最終戦まで続いているかしらね。」

Aさん「どうですかね。

    大方の予想は最終戦までもつれるだろうと言う事みたいですけど、

    一応カタールで決着の目もあるんですよね?」

Bさん「そうみたいだね。

    カタール GP はスプリントフォーマットだから

    いつもより多くポイントが取れる。

    最終戦を前に2位のチームに対して45ポイント以上離していれば

    そこでタイトル決定になるからね。」

Aさん「同ポイントになった時は勝利数とかだっけ?

    どっちにしても現在首位のマクラーレンの優位は揺るがない感じかな。」

Cさん「マクラーレンが最後にコンストラクターズタイトルを獲ったのは

    ハッキネンとクルサードを擁した1998年だそうよ。

    21世紀に入ってからはドライバーズタイトルを獲得する事はあれども

    コンストラクターズタイトルにはずっと届いてなかったわ。」

Aさん「おぉ・・・そうだったんですね。」

Bさん「四半世紀ぶりの戴冠を目前としているマクラーレンですが、

    ドライバーズタイトルの面では敢え無くノリス選手は

    フェルスタッペン選手に敗れ去った。

    これが最終戦ギリギリで決着とかってなったら

    例のポジションスワップの是非が蒸し返されるところだったろう。」

Aさん「あぁ・・・確かにそうかも知れない。

    1ポイント差でタイトルを逃したとかだったらもう

    泣くに泣けないよね。」

Cさん「そうはいってもマクラーレンの競争力の高さ、

    さらに言うとレッドブルの車の素性の悪さは

    来年まで尾を引くんじゃないかと言う見方もあるわ。

    そうなったらフェルスタッペン選手5度目の戴冠を阻む最右翼は

    マクラーレン勢であるのは間違いないでしょうね。」

Aさん「それはそうかもですね。

    ただノリス選手にとっては成長著しいピアストリ選手が

    直接のライバルになる可能性も大いにありそうです。」

Bさん「そうだね。来年となればピアストリ選手も3年目だし、

    押しも押されぬトップドライバーとしてシーズンを引っ張る活躍を

    演じる可能性だってないわけじゃない。

    そう言う意味でもノリス選手は今年チャンピオンを逃したのは

    意外と痛かったかも知れないよ。」

Aさん「そうかも知れないね・・・。」

Cさん「今年のコンスト争いはレッドブルの3位はもうほぼ決定と見えるわ。

    シーズン開始当初は今年もレッドブルがタイトル制圧と思ってたけど

    中盤から終盤のペレス選手の不調の故にランキングを失ったと

    これはもうはっきりそう言って良いと思うわ。」

Aさん「んん。厳しいようですが事実そうですね。」

Bさん「コンストランキングで順位を落とせばそれだけ分配金も減るわけだけど、

    そのぶん逆にマシン開発における風洞の利用可能時間が増える。

    2026年からの大幅なレギュレーション変更に向けて

    レッドブルは目先のお金よりも開発にかける時間を取ったのでは、

    なんて囁かれる事もあるよね。」

Aさん「まあ・・・レッドブルはマシンもパワーユニットも

    どっちも作らなきゃいけなくなるわけだから

    時間はいくらあっても足りないだろうからね・・・。」


Bさん「阿部さんの有り余る時間を

    多少売ってあげれば良いんじゃない?」

Aさん「有り余ってるわけじゃないけどな?」


 発注されても役に立つとは思えない。

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