【揺花草子。】[#4640] 探り合い。
Bさん「さて、昨日までナカPの
マジでしょうもないツーリングの模様を
随分長い尺を使って話をしてきたけど、
今日からはいつも通り我々キャスト陣の
キャッキャウフフの会話劇を楽しんでもらおうと思うよ。」
Aさん「この現場でキャッキャウフフの会話劇を繰り広げた経験なんて
ついぞないんだけど。」
Cさん「きららに男はいらねえって事よ。
阿部さんはどうぞご退場願うわ。」
Aさん「別にぼくらきらら系じゃないでしょが!!!」
Bさん「ま、ともかく長いこと愚にもつかない話題を繰り広げてきた関係で、
この間に世の中は色んな事が起こっています。」
Aさん「色んな事。」
Cさん「阿部容疑者の大捕物なんて記憶に新しいわね。」
Aさん「そんな記憶はぼく自身にはないんですがね?」
Bさん「割と最近のニュースで言うと、
『モンスターハンターワイルズ』のリリース日が2025年2月28日に
決定したと言う話題があります。」
Aさん「んん! そうだったそうだった。」
Cさん「思った以上に早いわよね。
当初『2025年リリース』って発表されていたけど、
我々受け手側の感覚で言うと
『まあ早くても秋、遅ければ年末だろう』くらいに思ったわよね。」
Aさん「そうですよね。
だいたいそう言うスケジュール感だと
ほとんどの人が考えるんじゃないですかね。」
Bさん「しかし蓋を開けてみればなんと2025年の第一四半期に
リリースすると言う驚きの展開。
既に開発は大詰めになっていると考えて良いんじゃないかな。」
Aさん「そうだろうねえ。
QAチームの皆さんが頑張っているタイミングなんじゃないかな。」
Cさん「阿部さんはライボしか使えないからQAチームの人材には不向きね。」
Aさん「酷い言われよう。
仕事となれば他の武器も覚えますよ。
それにQAのお仕事はプレイヤーとしてのスキルとは
別なスキルも要求されるでしょう。」
Bさん「ところで、数か月前かな、開発元のカプコンさんの株主総会で
『モンハンワイルズをクリスマス商戦に前倒しすれば
今年度決算の上振れが見込めるのではないか』
と言う質問があったと言うニュースがありました。」
Aさん「ああ、あったあった。
いや株主『モンハン』ほどのビッグタイトルを
ホイホイ前倒しできるわけないだろ何言ってんだこいつ
みたいに思ったし、このニュースに際して
世の中もそう言う反応だったと思うよ。」
Cさん「そうね。私たちもそう思ったわ。」
Bさん「この時の株主総会の質疑応答や2024年度業績計画は
PDF で公開されてて誰でも見る事ができるんだけど、
計画資料によると2025年度3月期の業績計画では
売上高、営業利益、経常利益などについていずれも前年度と比較して
10%くらい下がっているんだよね。
恐らく株主はこの数字に不満や不安を感じて
『利益を出すならモンハンを前倒せば良いんじゃ』みたいな
安直な質問をしてきたんじゃないかと想像する。」
Aさん「なるほどなるほど。
株主総会と言う場であればそれはあり得そう。」
Cさん「阿部さんみたいに
『一刻も早くメガネっ子のアルマちゃんを prpr したいから
さっさとリリースしろ』
って言うわけではなかったと思うわ。」
Aさん「そんな腹案を持つ株主なんています?」
Bさん「上述の資料からの引用だけど、この質問に対して会社側は
『 「モンスターハンター」の最新作の発売時期については、
準備が整いしだい発表する予定ですので、ご期待いただきたいと思います。
当社は、毎期10%の営業利益増益という経営目標の達成に
鋭意取り組んでまいります。』
と回答している。
この回答からは
『ワイルズは今年度には間に合わないけど
別案件で利益確保できるよう精いっぱい頑張りますよ』
と言うニュアンスが受け取れるよね。」
Aさん「そうだね。」
Cさん「ところが、蓋を開けてみれば来年2月末リリース、
つまり2024年度内のリリースとなるわけよ。
2024年度の営業利益の目標達成はもはや確約されたと
言っても過言じゃないわよね。」
Aさん「確かに、今となってみればそう思えます。」
Bさん「逆に言えば当初は2024年度には間に合わなくて
2025年度の利益計上を見込んでいたけど、
良い感じにスケジュールが巻いて2024年度にねじ込める
目途が立ったと言う事かも知れないね。」
Aさん「それは・・・どうだろう?
スケジュールが押す事があっても巻く事なんてある?」
Cさん「今年度はビッグタイトルのリリース予定がない中で
強気の利益予想値を出してしまうと
『これはワイルズの利益を当て込んでいるのでは?』
さらに言えば
『つまりワイルズは今年度内にリリースされると言う事では?』
と言う勘繰りが出てくる事を懸念しての
この数字だったのかも知れないわ。」
Aさん「それはそれで勘繰りじゃないかと思いますけどねえ。」
Bさん「つまり株主総会の当該質問の際を受けた会社側は
『今このタイミングで
そう言う事言ってくれるなよ・・・!!!』
と思ったに違いないんだよ。」
Aさん「そうだろうか!!???」
自社製品の開発については秘匿しなきゃいけない事や場面もいろいろある。