【揺花草子。】[#4631] 哀れな男。
Bさん「阿部さんは『スカボロー・フェア』って楽曲は知ってるかな?」
Aさん「ん、まあ。
確か音楽の教科書に載ってた気がするよ。」
Aさん「歌える?」
Cさん「歌詞は覚えてませんよ?」
Bさん「『ほ~にゃほにゃにゃスカーボローフェア~~~~』
って感じの曲だよね。」
Aさん「ほにゃほにゃ。」
Cさん「サイモン&ガーファンクル版が有名だと思うんだけど、
これ自体はイギリスの伝統的バラッドだそうよ。」
Aさん「そうなんですね。」
Bさん「最初の部分の歌詞を引用するね。
```
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.
```」
Aさん「ふむふむ。」
Cさん「正直2フレーズ目のパセリだのセージだのって唐突感あるわよね。」
Aさん「そうですけども・・・。」
Bさん「日本でも独自に歌詞をつけたものが知られている。
これまた引用するけども、
```
ゆめみるよ スカボロフェア
光り輝いて
花も木もふたりに
語りかけたのに
```
と言う感じです。」
Aさん「うんうん。」
Cさん「正直言って意訳にも程があるって言うレベルで
内容が全然違うわ。」
Aさん「いや・・・まあそれはそうですけども・・・。」
Bさん「確かにね。
日本語と英語では1音節に詰められる意味の量が異なるから
こう言うかなり大胆な意訳が必要な場面もあるでしょう。」
Aさん「だろうさ。」
Bさん「それにどんなに突拍子もない訳だとしても
『コーヒールンバ』ほどじゃあない。」
Aさん「あれはもう原曲とは無関係な歌詞だと言うしね!!?」
訳者の腕の見せ所。




