表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年10月
274/365

【揺花草子。】[#4631] 哀れな男。

Bさん「阿部さんは『スカボロー・フェア』って楽曲は知ってるかな?」

Aさん「ん、まあ。

    確か音楽の教科書に載ってた気がするよ。」

Aさん「歌える?」

Cさん「歌詞は覚えてませんよ?」

Bさん「『ほ~にゃほにゃにゃスカーボローフェア~~~~』

    って感じの曲だよね。」

Aさん「ほにゃほにゃ。」

Cさん「サイモン&ガーファンクル版が有名だと思うんだけど、

    これ自体はイギリスの伝統的バラッドだそうよ。」

Aさん「そうなんですね。」

Bさん「最初の部分の歌詞を引用するね。

    ```

    Are you going to Scarborough Fair?

    Parsley, sage, rosemary and thyme,

    Remember me to one who lives there,

    For she once was a true love of mine.

    ```」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「正直2フレーズ目のパセリだのセージだのって唐突感あるわよね。」

Aさん「そうですけども・・・。」

Bさん「日本でも独自に歌詞をつけたものが知られている。

    これまた引用するけども、

    ```

    ゆめみるよ スカボロフェア

    光り輝いて

    花も木もふたりに

    語りかけたのに

    ```

    と言う感じです。」

Aさん「うんうん。」

Cさん「正直言って意訳にも程があるって言うレベルで

    内容が全然違うわ。」

Aさん「いや・・・まあそれはそうですけども・・・。」

Bさん「確かにね。

    日本語と英語では1音節に詰められる意味の量が異なるから

    こう言うかなり大胆な意訳が必要な場面もあるでしょう。」

Aさん「だろうさ。」


Bさん「それにどんなに突拍子もない訳だとしても

    『コーヒールンバ』ほどじゃあない。」

Aさん「あれはもう原曲とは無関係な歌詞だと言うしね!!?」


 訳者の腕の見せ所。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ