【揺花草子。】[#4623] 値付けの論理。
Bさん「割と唐突感ありましたけど、
9月11日にかねてから噂の絶えなかった PS5 Pro が
発表されましたね。」
Aさん「発表されましたね・・・!」
Cさん「どうやら Pro 版が開発中だぞと言うのは
もうある意味公然の秘密だったとは思うけど、
リリースが11月7日と言うのにはさすがに驚きを禁じ得ないわ。」
Aさん「確かに。
発表時点から見てもたった2ヶ月先って事ですからね。」
Bさん「予約は今月末から開始するみたいだけど、
かつて PS5 が全然手に入らなくて
定価の10倍くらいの価格で転売を目論むクズ野郎が現れるほど
大変な状況だったけれども、
今回はその点上手くいくだろうかね。」
Aさん「相変わらず転売ヤーへの憎しみがすごい。
でも・・・どうだろうねえ・・・。
そもそもどれほど数が出るかって言うね・・・。」
Cさん「そうね。阿部さんがそう言うのも良く分かるわ。
何しろ定価がなんと12万円と言うびっくりするぐらいの値付けよ。」
Aさん「ええ・・・!」
Bさん「今回リリースされるのはいわゆる『デジタルエディション』に相当する
ディスクドライブを省いたモデルで、
初期型のリリース時には約¥40,000 だったもの。
先日の価格改定で約¥73,000 に大幅値上げされたわけだけど、
『Pro』はそれをさらに¥47,000 ほど上回ってくる計算だからね。」
Aさん「んん・・・つまりスペックアップ分の価格が
それだと言う事だよね・・・。」
Cさん「グラフィック性能だけでなくストレージ容量も増えているからね。
私たちは各々 PS5 に SSD を追加で載せているけども、
そのぶんが最初から載っていると言える容量だわ。」
Aさん「確かに、昨今の AAA タイトルは1本で 100GB とかを
優に超えて来るものも増えていますし、ストレージ容量の逼迫は
割と喫緊の課題ではありますしね。」
Bさん「まあ現行の PS5 との比較って言う観点で言えばものすごく高いけど、
それでもゲーミング PC で同等スペックのものを組んだとなったら
やっぱり¥120,000 では収まらないよねって言うのが
大方の理解なんじゃないかと思う。
まあ PC は PC としての強みがあってそれは不可分だから
そもそも較べる土俵が違うって言うのはあるんだけど。」
Aさん「まあね・・・。
コンソールとしては確かにすごく高いけど、
純粋に性能に値段をつけるならこの額は妥当ではと言う意見も
確かにあるよね。」
Bさん「これね、ぼくちょっといい例え話を思いついたの。」
Aさん「例え話。」
Bさん「あのね、阿部さんの主食たるカップラ。
これって1食¥150 とかそこらじゃない。」
Aさん「主食ってわけじゃないが、まあ、お値段的にはそんな感じだね。」
Cさん「で、ある日、有名ラーメン屋さん監修のカップラが
満を持して販売開始ですってなったとするわ。」
Aさん「あぁ、最近良くありますね。」
Bさん「その有名ラーメン屋さん監修のカップラ、お値段は¥400。
当然カップラで¥400 は高っけ!!って話になりますよね。」
Aさん「なる・・・と思うなあ。」
Cさん「でも、監修元であるその有名ラーメン屋さんに行ったら
少なくとも¥1,000 くらいのお値段はしちゃうわよね。
そう考えると¥400 なんてのはものすごくお手頃だわ。」
Aさん「あぁー・・・なるほどなるほど。
¥150とかが相場のカップラって言う範囲で見ると
¥400 は確かにインパクト大きいですけど
同じラーメンって言う括りで見たら十分にお安いと
そう言うわけですね。」
Bさん「そう言う事。
ラーメンを楽しむと言う目的においてはむしろ
コスパが良いんじゃないかと言う事だ。
安いなりに劣る部分があるのは当たり前で、
そこに対して優先順位を下げて考えられるなら
お値段ぶんの体験は約束されているわけで、
そう考えれば十分妥当な金額だと言う事だよ。」
Aさん「なるほど・・・。」
Bさん「まあ我らバーキン家はカップラ禁止だから
この例えもそれはそれでどうなのってところではあるんだけどね。」
Aさん「だったらもっと違うもので例えれば良いのでは?」
ケーキとかね。




