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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年01月
26/365

【揺花草子。】[#4382] スラスター。

Bさん「ピタゴラスイッチの話ですが。」

Aさん「んん。」

Cさん「ピタ&ゴラ&百科おじさんの、あるいは

    モグ郎と声がとても可愛いグラオとタブレットンと言うブタ野郎の

    メインストーリーを中心に小さなコーナーがたくさんあるわよね。」

Aさん「タブレットンの事ブタ野郎とか酷すぎでは?」

Bさん「ブタ野郎同士思い通ずるものがあるのかな。」

Aさん「そう言う事じゃないんだよ。何なんだよきみ。」

Bさん「で、そのちっちゃいコーナーなんですけど、

    『かぞえてみよう』とか『ウソだと思うならやってみな』

    みたいな歌を絡めたコーナーとか、

    『フレーミー』『10ぽんアニメ』だったり『ぽんほんぼん』

    と言ったミニアニメのコーナー、

    『おてつだいロボ』『100グラムにちょうせん』

    『おとうさんスイッチ』など素人が出演するコーナーとか。」

Aさん「素人とか言うんじゃないよ。」

Cさん「ご存知ピタゴラ装置やピタゴラじゃんけん装置なども

    番組の柱よね。」

Aさん「そうですね。」

Bさん「そんな中で、あんまり見かける機会はないんだけど、

    『デジタルウォーク』って言うコーナーがあるのね。」

Aさん「『デジタルウォーク』。」

Cさん「簡単に言うとコマ撮りアニメーションなんだけど。」

Aさん「コマ撮り。」

Bさん「普通のコマ撮りアニメって例えばクレイアニメみたいな

    静物をちょっとずつ動かして繋げてアニメにする手法じゃない。」

Aさん「だね。クレイアニメは E テレでも昔から色々あるよね。」

Cさん「ピタゴラスイッチでも『こんなことできません』って言う

    コマ撮り手法を利用して面白映像を作るコーナーがあるわね。」

Aさん「あぁ、関根さんの。」

Bさん「で、この『デジタルウォーク』は、同じコマ撮りなんだけど、

    アプローチは正反対なの。

    普通に動画として撮影したものからごくごく僅かなフレームだけを

    抽出して繋げると言う作り。」

Aさん「僅かなフレーム?」

Cさん「歌では『1秒毎につなげると〜』みたいに歌われているから、

    仮に 30fps で撮った映像だとすれば 1秒あたり1枚だけを

    抜き出して繋げるって言う感じね。」

Aさん「それは・・・だいぶカクカクしそうですね。」

Bさん「それがね。とってもうまくできてて、

    人が歩いている映像をもとに 1fps の映像を作ってるわけだけど、

    ちょうどその歩くスピードが絶妙でね。」

Aさん「絶妙。」

Cさん「考えてみて、1歩目を左足から始めたとして、

    1秒間に2歩歩くとする。

    2秒後には4歩、3秒後には6歩ね。

    これをずっと繋げるとどうなる?」

Aさん「え? どうなるって・・・。」

Bさん「1秒間で2歩ずつ歩く映像を1秒毎に抜き出す。

    つまり最初のフレームで左足が出ていれば、

    1秒後のフレームでも左足が出ている事になるよね。

    さも同じ姿勢のまま立ち止まっているかのように。

    でも元は歩いている映像なわけだから、

    1秒後のフレームは2歩ぶん前に進んでいるわけだ。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「この調子で繋げていくと、

    まるで地面を滑るように進んでいくみたいな

    面白い映像になるわけ。」

Aさん「なるほどなるほど、同じ姿勢だけど背景は動いているから

    そう見えるって事ですね。」

Bさん「そう言う事。

    人の他にも、もっと歩幅が狭くて回転の速い犬を題材にした

    ものもあるんだけど、こっちもおんなじように

    まるで滑るように歩く映像になってるわけ。」

Aさん「へえ・・・それは面白いね。」


Bさん「まるで高機動型ザクみたいだなって思ったよ。」

Aさん「サザンクロス隊!!???」


 柴犬の毛色はちょっと似てるかも。

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