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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年09月
257/365

【揺花草子。】[#4614] センサー発動。

Bさん「人間万事ジンオウガ馬と言いますが。」

Aさん「言わないなあ。

    聞いた事のないタイプの故事成語だなあ。」

Cさん「どう言う意味か分かる?」

Aさん「ええと、簡単に言うと

    人の幸不幸は予測できない、予見できないものだから

    目先のラッキーやアンラッキーに

    いちいち喜んだり凹んだりするなって事ですよね。」

Bさん「ま、そんな感じだね。

    後半は良くある使用例だけどね。」

Aさん「んん。」

Cさん「酷い目にあった人に対して周りの人が

    『人間万事塞翁が馬って言うだろ。くよくよするなよ』

    みたいに言ってあげるとかね。」

Aさん「んん、確かに。」

Bさん「その一方、めちゃめちゃラッキーに行き当たって

    幸せの極致にある人に対して

    『人間万事塞翁が馬って言うだろ。あんまり浮かれんなよ』

    とはあんまり言わないよね。」

Aさん「確かにあんまり言わないけど。

    そう言う事言い出すのはかなり嫌なやつじゃないのかね。」

Cさん「これは中国の故事に由来する言葉なんだけど、

    飼ってた馬が逃げ出してアンラッキー、

    けど少し経ってその馬が立派な馬を連れて帰って来てラッキー、

    調子に乗って馬に乗ってたら落馬して骨折してアンラッキー。

    けど折からの戦争に駆り出される事を避けられてラッキー。

    みたいなお話よ。」

Aさん「んん。そうですね。

    幸せが次の災いに繋がるかもですし、

    災いが次の幸せを導くかも知れませんぜって話ですよね。」

Bさん「そう言う事だね。

    目先の出来事に一喜一憂してはいけないと言う教えです。」

Aさん「んん。」


Bさん「だから苦労して討伐したのに

    逆鱗が落ちなかったとしても

    くよくよしちゃいけないよって事だよ。」

Aさん「あっジンオウガ!!?」


 馬どこいった?

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