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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年09月
256/365

【揺花草子。】[#4613] 難読。

Bさん「引き続き F1 直下に位置する下位カテゴリの話をしています。」

Aさん「ふむ。今日も。」

Cさん「昨日は F2 でランキング2位につけるボルトレート選手が

    直近のイタリアラウンドのフィーチャーレースで

    最下位からまさかの優勝を飾ったと言う話をしたわ。」

Aさん「そんな事もあるんだなあって感じですね。」

Bさん「チャンピオンの行方はどうなるか分からないけど、

    1年目であの活躍は F3、F2 をそれぞれ1年で

    チャンピオンを獲って卒業したピアストリ選手のような勢いを感じるよ。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「で、現時点で F2 ランキングトップはアジャー選手ね。」

Aさん「ええ、そうですね。」

Bさん「フルネームは『Isack Alexandre Hadjar』なんだけど、

    昨日も話した通りこの選手はフランス人。

    フランスでは単語の頭の『h』は読まないから

    フランス語的な読み方をすると『イザック・アジャー』となる。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「英語読みだと『アイザック・ハジャー』になるわね。」

Aさん「そうですね。」

Bさん「こう言う、欧米の選手の名前の呼び方をどうするかは

    けっこう媒体によっても、あるいは個々人の裁量でも

    だいぶ読み方にバラつきが出ちゃうものです。

    分かりやすい例を挙げると、

    例えばご存知皇帝『ミハエル・シューマッハ』はドイツ語の読み方、

    でも英語では『マイケル・シューマッカー』と呼ぶよね。」

Aさん「あぁ・・・うん、確かにそうだ。」

Cさん「同じドイツ人のベッテル選手を例に挙げると、

    『ベッテル』は英語の発音ね。

    ドイツ語の発音だと『フェッテル』になるわ。

    DAZN で実況を務めるサッシャさんはだいぶ昔は

    『フェッテル』って発音していたけども、

    いつからか英語読み、まあ日本語圏でも通りが良い『ベッテル』って

    呼ぶようになったわね。」

Aさん「おぉ・・・確かにそう言う事あったかもです。

    『フェルスタッペン』だってより正確には

    『フェァスタッペン』って感じの発音になるし、

    英語読みなら『ヴァースタッペン』になりますしね。」

Bさん「そしてこのアジャー選手についても今まさに同じような事が起きていて、

    『イザック・アジャー』と言う現地風の読み方、

    『イザック・ハジャル』とちょっと巻き舌のニュアンスを入れた読み方、

    『アイザック・ハジャー』と英語風の読み方など、

    媒体によっても人によってもまだコンセンサスが取れていない感じです。」

Aさん「ふむ・・・。」

Cさん「日本ではどちらかと言うと現地読み、つまりそのドライバーの

    出身国の読みに近い読み方を選ぶ傾向が強いけれども、

    それも絶対にそうと言うわけではないしね。」

Aさん「確かにそうかも知れないですね。」


Bさん「『ルノー』を『レナウルト』とか

    『プジョー』を『ペウゲオット』とか

    『シボレー』を『チェブロレット』とかって

    読むのと同じだよね。」

Aさん「それは単に読み間違いだよ?」


 ポースチェとかね。

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