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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年09月
255/365

【揺花草子。】[#4612] 流動性。

Bさん「昨日は劇的な結末を迎えた

    FIA F3 イタリアラウンドについてお話したけど、

    今日も下位カテゴリのお話をするよ。」

Aさん「んん。と言うと F2 かな?」

Cさん「そうね。

    日本人ドライバーの宮田選手が奮闘しているわね。」

Aさん「ですね。

    なかなか上位に顔を出せてないのが歯がゆいですが・・・。」

Bさん「イタリアラウンドでは FP で4番手を記録するなど、

    かなり調子は良さそうだったんだよね。

    予選では赤旗の絡みもあって下位に沈んでしまい、

    決勝フィーチャーレースでは下位から挽回したんだけど

    タイムペナルティでポイント圏外に滑り落ちちゃった。

    もう少し歯車が嚙み合えば上位も窺えるのにって感じはするよ。」

Aさん「そうだねえ・・・。

    ヨーロッパ1年目って言うのもやっぱり大きいのかなって思うよ。」

Cさん「それはあるでしょうね。

    他のドライバーたちは宮田選手よりはキャリアは短いかもだけど

    ずっと欧州を主戦場にしてきているわけで、

    場の雰囲気に対する経験値って言う点では宮田選手より上でしょうし。」

Aさん「そればっかりはしょうがないところありますねえ。」

Bさん「で、来年の F1 のドライバーラインナップを見ると、

    F2 上がりのドライバーがだいぶ多く昇格する事になる。

    ハース入りが早々に決まったベアマン選手、

    アルピーヌのシートを掴んだドゥーハン選手、

    そしてメルセデスのシートに着く事が発表されたアントネッリ選手。

    ここまでで新人ドライバーが3人増えるって事になる。」

Aさん「ここ数年新人が増えなかったのから考えると

    だいぶ大きな変化だよね。」

Cさん「レーシングブルズか、もしかしたらレッドブルか、

    ともかくグループのどちらかのチームで

    ローソン選手が走るなんて話もあるわね。

    既に数戦の経験があるローソン選手を新人扱いするかどうかはあるけど。

    現時点で未確定のシートとしてはザウバー/アウディ、

    それに角田選手が所属するレーシングブルズの2シートがあり、

    レーシングブルズについては9月に何らかの発表が

    あると見られているわ。

    そうなるとザウバー/アウディが最後の1席となる可能性が。」

Aさん「ですね。

    直近の報道から見るとボッタス選手が優勢かって感じはしますけど、

    そうなるとヒュルケンベルグ選手とボッタス選手と言う

    おっさんコンビと言う形になりますね。」

Cさん「その点は少し悩ましいところよね。

    ボッタス選手もメルセデスに居た頃は何度も勝利の経験があるし

    良いマシンを用意できればある程度結果は期待できるでしょう。

    その一方キャリア終盤と言える年齢は

    長期的なチーム運営計画にはマイナスかも知れないわ。」

Aさん「んん・・・。」

Bさん「平たく言えば活きの良い若手を乗せた方が

    望ましいんじゃないかって事だ。」

Aさん「んん・・・まあ、そうだねえ。」

Cさん「ザウバーアカデミーの若手ドライバーと言えば

    今年 SF に乗ったかと思いきや1戦でシートを捨てアメリカに渡り、

    さらにそこでもシートを失ったりまた得たりなど

    波乱万丈な1年を送っているプルシェール選手が筆頭でしょうけど、

    不思議と来期シートの話題で彼の名前が挙がる事は

    殆どないように思えるわ。」

Aさん「言われてみれば。

    プルシェール選手も F2 に上がって来た時は

    それこそ今のアントネッリ選手みたいに

    すごい若手が出てきた!!みたいに思ってたんですけどねえ。」

Bさん「F2 チャンピオンを獲るのになんだかんだで

    3年掛かっちゃったってのがちょっと評価を下げちゃったのかもね。

    他にザウバーのドライバーと言えば

    F2 で宮田選手のチームメイトであるマローニ選手がいますが、

    こちらも現時点では来期 F1 昇格なんて話題は聞こえて来ないね。」

Aさん「確かに。

    2年目でランキング上位の成績を残してるから

    もう少し評価されても良いようには思えるけどね。」

Cさん「F2 のランキングで言うと今現在首位に立っているのは

    レッドブル育成のフランス人ドライバーであるアジャー選手。

    ちょっと癇癪持ちなところが使い辛い印象ではあるけど。」

Aさん「まあ・・・無線の口汚い口調とかすぐブチギレる性格は

    改善の余地があるかも知れないですねえ。」

Bさん「後はランキング2位のボルトレート選手。

    今年が F2 では1年目だけど、その才能を遺憾なく発揮していると思う。

    何しろ直近のイタリアラウンドのフィーチャーレースでは

    最後尾からまさかの優勝だからね。」

Aさん「確かにあれはすごかった。

    セーフティーカーのタイミングとかが

    ドンピシャだったみたいなラッキーはもちろんあったけど、

    それでもものすごいレースだったと思うね。」

Cさん「ここ数戦足踏みしている感のあるアジャー選手と較べると

    尻上がりに調子を上げてきているボルトレート選手、

    終盤に向けてこの争いも見逃せないなって思ってるわ。

    ボルトレート選手はマクラーレン育成だから

    なかなか F1 のシートが空かなそうって言うのは

    ちょっと悩ましいところかもだけれどね・・・。」

Aさん「まあ・・・マクラーレンは何ならあと5年10年は

    今の2人でもやっていけるでしょうしね・・・。」

Bさん「そんなわけで、激動の展開と目される来年の F1 シート。」

Aさん「うん。」


Bさん「新人が1人も居なかった今年と較べると

    まるで違うコンペティションのようだ。」

Aさん「確かにそうかも知れないけども!!!」


 毎年こうだと面白い。

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