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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年09月
254/365

【揺花草子。】[#4611] お祈り。

Bさん「ここ数日 F1 の話をしていたけども、

    今日は下位カテゴリの話をしたいです。」

Aさん「下位カテゴリ。」

Cさん「F1 の直下の FIA F2 選手権、その下には FIA F3 選手権があるわね。」

Aさん「ですね。」

Bさん「毎度毎度お話している通り

    ぼくらは DAZN さんで F1 を観ているわけだけど、

    DAZN さんはこれら下位カテゴリも全セッション中継してくれています。」

Aさん「だね。」

Bさん「F2 は昨年までは岩佐選手、今年は宮田選手が参戦しているし、

    何よりちゃんと日本語実況がつくから観やすいです。

    その一方、日本人選手が参戦していない F3 は英語実況のみ。」

Aさん「まあ・・・しょうがないところはあるよね・・・。」

Cさん「F2 は F1 最終戦のアブダビ GP までシーズンが続くけど、

    F3 は先日のイタリアラウンドがシーズン最終戦だったわ。」

Aさん「んん、そうだったみたいですね。」

Bさん「つまりシリーズチャンピオンが決定したと言う事。

    今年はフォルナローリ選手と言う19歳のドライバーが

    チャンピオンに輝きました。」

Aさん「おぉ・・・19歳。」

Cさん「先日18歳になったばかりのアントネッリ選手が

    来期メルセデスからデビューする事が決まるなど、

    20歳になる前にトップカテゴリやその直下に辿り着く例が多い

    昨今の風潮から考えるとそんなに若いと言うほどでも

    ないかも知れないわ。」

Aさん「まあでも遅咲きと言うわけではないですしね。」

Bさん「そんなフォルナローリ選手ですが、最後までチャンピオンシップを

    争っていたのがプレマのミニ選手と言うドライバーで、

    それとあのナイジェル・マンセルとは特に関係のないマンセル選手、

    フランス人ドライバーのメゲトゥニフ選手と言う人が

    最終戦では上位を争う格好でした。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「ポイント争いがものすごく熾烈で、

    ミニ選手が2位に入ってフォルナローリ選手が4位以下だったら

    ミニ選手がチャンピオンとかそんな感じだったわ。」

Aさん「おぉ・・・。」

Bさん「レースは最終ラップまで激しいバトルが続いていて、

    あと3周かそこらでミニ選手が2位に立ち、

    さらにマンセル選手がフォルナローリ選手を抜いて3位に立った。

    このままチェッカーとなればミニ選手がチャンピオンって形で

    レースはファイナルラップに突入。

    このままミニ選手がチャンピオンかと思ったまさにその時、

    アスカリだったかアルボレートだったかで

    フォルナローリ選手がマンセル選手を渾身のオーバーテイクで

    なんと3位に立つ。

    そしてそのままチェッカーフラッグを迎え、

    フォルナローリ選手の逆転チャンピオンが決定したと言う顛末。

    はっきり言ってむちゃくちゃすごいものを観たって言う感想です。」

Aさん「おぉ・・・!!!

    ファイナルラップの最終セクターで勝負が決まるって言うのは

    激アツだね・・・!!!」

Cさん「最終結果を知った時のミニ選手の落胆ぷりと言ったらなかったわ。

    ほんの数10秒でチャンピオンのトロフィーが

    その手から零れ落ちた格好。

    F1 で言えばマッサ選手の幻のチャンピオンみたいな感じかしら。」

Aさん「あぁ・・・今なおいろいろ燻ってるやつ・・・。」

Bさん「話には続きがあって、実はこの後、

    レース後車検でミニ選手の車両に規定違反が見つかって

    ミニ選手が失格になってしまった。

    つまりもし仮にフォルナローリ選手が4位のままで

    フィニッシュしたとしても結局ミニ選手は

    チャンピオンにはなれなかったって事になるんだ。」

Aさん「それは・・・気の毒だねえ・・・。」

Cさん「チャンピオンだって大喜びした後に取り消されるのは

    本当に辛いでしょうからね。

    そう言う意味ではまあ不幸中の幸い・・・って言い方が

    正しいかは分からないけど、

    心のダメージは幾分は軽いかも知れないわね。」

Aさん「うーん・・・。」


Bさん「阿部さんだって★4 魔法少女を引いた後に

    運営から『バグだったので回収します』って言われたら

    悲しさのあまり魔女化不可避でしょ?」

Aさん「『マギレコ』もうサ終したから

    その心配はもうないけどな。」


 『まどドラ』でも同じような事が起こらぬとも限らぬ。

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