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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年09月
252/365

【揺花草子。】[#4609] 門戸が狭い。

Bさん「F1 は4週間のサマーブレイクが明け

    後半戦最初の2戦・オランダ GP とイタリア GP が終わっています。」

Aさん「んん。そうだねえ。」

Cさん「サマーブレイク前の勢いそのままにマクラーレンは好調ね。」

Aさん「そうでしたねえ。

    オランダ GP ではノリス選手が2勝目を挙げましたし、

    イタリア GP では危なげなく 2位、3位を確保しました。」

Bさん「レッドブル、と言うかフェルスタッペン選手的に言うと

    第10戦スペイン GP を最後に6連連続で勝利なし。

    こうもあからさまな凋落を目にするなんて

    シーズン開始当初はとても思いませんでした。」

Aさん「確かに・・・。」

Cさん「巷ではテクニカルディレクターのニューウェイや

    スポーティングディレクターのウィートリーの離脱に伴い

    アップデートの方向性を見失ってしまったからだと囁かれているけども、

    仮にも F1 で数年に渡り支配的な地位を誇ってきた組織が

    数人の人材を失ったとてそんなに急激に競争力を失うなんて事が

    本当にあるのかしら?と懐疑的に思わなくもないわ。」

Aさん「うーん・・・つまりレッドブルの競争力減退と

    幹部たちの離脱のタイミングがたまたま重なっているだけと?」

Bさん「もちろん全く影響がないとは思わない。

    例えば開幕時には戦闘力53万だったものが

    幹部の離脱で50万とか48万とかに下がる事はあるかもだけど、

    30万までは下がりますまいと。」

Aさん「まあ・・・。」

Cさん「でもサマーブレイク前からの流れで見ると、

    確かにレッドブル自身の絶対値としての戦闘力の低下は

    3万とか5万に留まっているかも知れないけど、

    その間にマクラーレンは35万から55万とか60万に

    戦闘力を急激に強化してると言うのはあると思うの。

    つまり他チームとの相対的な戦闘力の差は

    逆転されたうえでさらに引き離されていると言う事なんじゃないかしら。」

Aさん「なるほど・・・。

    それはちょっとわかりやすい例かもです。」

Bさん「もっと言うと、R&D は着実に進んでいるわけだから、

    レッドブルほどの組織力を持つチームが

    開幕から較べて戦闘力を落とすと言うのはちょっと考えづらい。

    ニューウェイたちがいたら今頃70万になってたはずだけど

    彼らの離脱によって成長力が失われ数%レベルの成長に留まってる、

    その間に他のチームは120%~150%くらいの成長を見せていると、

    そう言う風にも言えるかもね。」

Aさん「ふむふむ。確かに。

    マクラーレンなんかは他のチームよりも

    大きく伸びている感じはするもんね。」

Bさん「ま、そんなこんなで、直近のイタリア GP 終了時点で

    ドライバーズチャンピオンシップは

    首位のフェルスタッペン選手と2位のノリス選手とのポイント差が62、

    コンストラクターズチャンピオンシップでは

    首位のレッドブルと2位のマクラーレンがわずか8ポイントまで

    縮まっています。

    レッドブルがこのまま表彰台すら覚束ないような結果を続けるなら

    少なくともコンストタイトルの防衛はもはや風前の灯火と

    言わざるを得ないでしょう。」

Aさん「そう思うね・・・。

    3位のフェラーリだって39点差に迫っているわけだから、

    あと8戦、スプリントもまだ3戦残っていると考えれば

    楽観できる状況ではないよね・・・。」

Cさん「何しろ連続で勝利から遠ざかっているこの6戦で

    上位4チームの中で最も獲得ポイントが少ないのがレッドブルだからね。

    マクラーレンがこの6戦で200ポイント以上荒稼ぎしているのに

    レッドブルはその6割弱よ。」

Aさん「そんなに違います!!?

    それはかなり大きな差ですね・・・!」


Bさん「まあスクーデリア・【揺花草子。】は0ポイントだから

    それよりはずっと良いわけだけど。」

Aさん「いつの間にぼくら参戦してたの?」


 運営から拒否される。

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