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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年01月
25/365

【揺花草子。】[#4381] キナ臭い。

Bさん「オトッペの話。」

Aさん「んん。だいぶ久しぶりかな?」

Cさん「確かに前に話したのは4年近く前ね。」

Aさん「もうそんなになりますか。」

Bさん「奇跡の幼女ボイスと呼ばれる DJ シーナが世界一の DJ を目指して

    オトッペタウンで活躍するお話だよね。」

Aさん「奇跡の幼女ボイスは中の人の話だね。」

Cさん「ちなみに私はパティシーモフ先生の

    ガチの作風が最高だと思っているわ。」

Aさん「ほんともうそう言う言い方よ。」

Bさん「物語は何やかやでオトッペタウンと言う不思議な街に迷い込んだ

    DJ シーナが主人公なわけだけど、

    そのオトッペタウンには多数のオトッペたちが暮らしているわけだ。」

Aさん「だね。」

Bさん「このオトッペとはどう言うものだろう?」

Aさん「どう言う? と言うと?」

Cさん「公式には『音から生まれた不思議な生き物』と表現されているわ。

    例えばシーナの相方であるウィンディは風のオトッペだし、

    メタルクは金属のオトッペ、フレイミーは火のオトッペ。

    生活費月4万円の呪いを受けてそうなウォッタは水のオトッペよね。」

Aさん「生活費月4万円は違う子ですね。ある点で良く似ていますけど。」

Bさん「何にせよ、オトッペと言うのは実に不思議な存在だ。

    音の精霊?とか妖怪?とかみたいな、

    我々が知っているカテゴリーに当てはめようとする事はできるけど、

    『不思議な生き物』と言われてしまうともうカテゴライズも難しい。」

Aさん「うーん・・・。

    生き物であると言う事しか解らないもんね・・・。」

Cさん「そもそもどうやって生まれるのか。

    例えばウィンディにはパパウィンディと言う父親の存在が

    明らかにされているし、

    ウォッタにもウミッタと言うおばあちゃんがいるわ。

    親子関係、血縁関係があると言う事は何らかの形で

    生殖や分化に相当するメカニズムが存在すると考えられるわよね。」

Aさん「え? いやー・・・それは・・・どうなんですかね・・・。」

Bさん「それでなくても『音から生まれる』と言うのも

    良く分からない部分ではあるんだよね。

    形のない音と言うものが何らかの形で集まってひとつの個体として

    形作られたと言う事になると思うけど、

    まあこれは魔法みたいな超自然的な力が介在したとすれば

    そう言う事もあるかなとも思うけど。」

Aさん「うーん・・・。」

Bさん「とは言え、ぼく的には、恐らくこのオトッペと言う存在は

    ある種の明示的な意思により作り出された存在ではないかと

    踏んでいる。」

Aさん「明示的な意思? 何らかの目的があるって事?」

Cさん「その通りね。明確な意味を持っているのよ。」

Aさん「それは・・・一体?」

Bさん「ぼくは『オトッペ』とは

    さる国家の極秘プロジェクトで作られた

    意志を持つ人工生命音響兵器だと考えている。」

Aさん「兵器!!?」


Bさん「『音闘兵おとうへい』転じて『オトッペ』

    と言うわけだよ。」

Aさん「そんなまさか!!!!!」


 オトッペタウンは自律性を養うための箱庭説。

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