【揺花草子。】[#4598] 未解決事件。
Bさん「ぼくが思うに、この一件はぼくが阿部さんをぶん殴る事で片が付く。」
Aさん「何でそんな小市民を志向しつつもその枠に収まりきれない
ついつい知恵働きに耽溺する少年のような事を言い出すの?
そしてそれは単なる暴力による解決では?」
Cさん「解決とは言っていないわ。
片を付けるだけよ。」
Aさん「えっ・・・いや・・・
片を付けるをもっとちゃんとした言い方をすれば
解決するになるのでは?」
Bさん「それは少しニュアンスの違いと言わざるを得ない。
解決すると言うのはどちらかと言うと
当事者双方がその件に対して問題がなくなったと確認した、
あるいはなくなったと見なすと合意する事を指す事が多いと思うが
片を付けるはもう少し広い意味だ。」
Aさん「広い・・・。」
Cさん「要するに将来の衝突回避のために
現時点で相手を始末しておくと言う事よ。」
Aさん「はっきり暴力的な解決方法来た!!
確かにそう言うニュアンスでも片を付けるって言いますけども!!!」
Bさん「でも堂島くんや小山内さんはともかく
小鳩くんがそう言った手段で問題を解決するのはちょっと
想像がつかないよね。」
Aさん「まあ・・・堂島くんだって単にガタイが良いって言うだけで
相手に直説的に危害を加えるようなタイプじゃないし
小山内さんは確かに本性ヤバめだけど物理に訴えるタイプでは
必ずしもないしね・・・。」
Bさん「そう言う点でぼくは阿部さんをぶん殴る事で以て問題解決を図る事に
特段の躊躇はない。
堂島くんや小山内さんと較べて一線を踏み越える覚悟が
ぼくの中には確かにあるよ。」
Aさん「そんな覚悟は即刻燃えないゴミに出して欲しいなあ。
暗闇の荒野に進むべき道を切り開かないでおいて欲しいなあ。」
Cさん「萌えるゴミに捨てるべきじゃないかしら。」
Aさん「娘の覚悟を萌え対象と見るとはなかなかに業が深いですね。
と言うかそもそもきみにぼくをぶん殴る事を決断させるほどの出来事が
一体どう言ったものなのかぼくには全く心当たりがないんだけど?」
Cさん「犯人は必ずそう言うのよ。」
Aさん「推理ものにありがちな科白やめて貰って良いですか・・・。」
Bさん「あのね。」
Aさん「うん・・・。」
Bさん「最近うちのお風呂のシャワーの
水圧が妙に弱い。」
Aさん「それはぼく単に
腹いせに殴られるだけでは?」
一時的に溜飲は下がるかも知れない。