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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年08月
240/365

【揺花草子。】[#4596] ロックの機構が欲しい。

Bさん「阿部さんの家にもネットで拾ったやべえ画像やイラストや動画を

    たっぷり収めたストレージがたくさんあるでしょ?」

Aさん「あるでしょって何? 何その決め付け?」

Cさん「単純所持!!!」

Aさん「ここで急にパワーワードブチ込むのやめて下さい。

    そう言うのありませんから。清廉潔白ですから。」

Bさん「真っ白い衣装を身にまとった美しい歌で船乗りを惑わす

    半人半鳥あるいは半人半魚の女性の姿をした怪物?」

Aさん「セイレーン潔白じゃないんだよ。」

Cさん「『あいのおもいで』を使うと抜けられるのよね。」

Aさん「ドラクエ III ですかね。」

Bさん「ともかく、記憶媒体の話です。

    一口に記憶媒体と言ってもその種類は様々。

    古くはパンチカードだったり磁気ディスクだったりがあって、

    パソコン普及機にはもっぱらフロッピーディスクが用いられたね。」

Aさん「おぉ・・・そう言う話?」

Cさん「ハードディスクは 800MB とか 1.6GB とかだった時代もあったみたいよ。」

Aさん「それは多分むちゃくちゃ昔ですよね。」

Bさん「パソコンが一般に普及し始めた頃から

    記録メディアの大容量化も進んだよ。

    MOディスクとか悪名高い Zip ディスクとかがあったよね。」

Aさん「あったよねって言われても名前を聞いた事がある

    くらいだけどな・・・。」

Cさん「MOディスクはいわゆる光ディスクと言われるタイプで、

    CD-ROM とか DVD-ROM とかと同じような仕組みのものね。

    これらの読み書き可能な CD-R とか CD-RW とか、

    DVD-RW とか DVD-RAM とかいろいろな規格があったわ。」

Aさん「あぁ・・・ありました・・・。」

Bさん「その後21世紀ぐらいになるとフラッシュメモリが広く使われるように。

    ここでもコンパクトフラッシュとかスマートメディアとか

    メモリースティックとか xD ピクチャーカードとか

    本当にいろんな種類が乱立していた。

    今ではもう SD カード系列に収斂してしまった感はあるね。」

Aさん「そうだねえ。」

Bさん「ところで、これは良く知られている事だと思うけど、

    こういう記憶媒体は保存状態が悪い状態で長く放置していると

    読込にエラーが生じやすくなると言います。」

Aさん「あぁ、うん、聞くね。」

Cさん「CD-R とか DVD-R 何かは特に紫外線や直射日光に弱くて、

    わずか数年で読み込めなくなっちゃう事もあるそうだわ。」

Aさん「そうみたいですね・・・。」

Bさん「だから阿部さんが20年前に超ハマってたアニメの

    R-18 絵をたっぷり詰め込んだ DVD-R を

    押し入れの奥から発見したとしても、

    もう読み込めなくなっちゃてるかも知れないんだ。」

Aさん「そんなヤバ目の物品を押し入れに収めちゃいないけどな?」

Cさん「程度の差はあれ、ハードディスクなど磁気メディア、

    USBメモリやフラッシュメモリのようなシリコンメディアも

    保存状態や取り扱いによっては数年でダメになっちゃったり

    するそうよ。」

Aさん「ああ・・・確かに HDD は消耗品だから

    3~5年くらいで交換した方が良いとはよく言いますけど

    SSD とかも書き込みの限度がありますしねえ。」

Bさん「じゃあそこら辺の不安がないクラウドストレージにって言う事になるけど、

    阿部さんがもっぱら収集する R-18 画像は下手したら

    サービス提供側の利用規約的なアレで

    ある日突然アクセスが遮断される恐れがないとも言えない。

    そうなると阿部さん的にはちょっと使いづらさを感じるんじゃないかな。」

Aさん「ぼくがそう言う目的でだけストレージを消費してるみたいな言い方は

    やめて欲しいんだけどなあ。」


Bさん「そうなるといちばん信頼できるのは

    自身の記憶って事になるね。」

Aさん「人の脳は残念ながら

    揮発性メモリなんだよなあ。」


 勝手に消えていきますしね。

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