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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年08月
220/365

【揺花草子。】[#4576] 強硬派。

Bさん「今日はザ・タナバッティング・ナイトです。」

Aさん「んん。おぉ。そう言えばそうか。」

Cさん「街のあちこちが七夕飾りで彩られているわよね。」

Aさん「んん・・・そう・・・ですかね?」

Bさん「阿部さんみたいに四六時中スマホばっか見て歩いてる人間は

    街の変化には気付かないかな?」

Aさん「ぼくが歩きスマホ常習みたいな言い方はやめてくれない?」

Cさん「毎度毎度言っているように私たちは

    歩きスマホに対して極めて否定的な意見だけど、

    阿部さんはどうかしら?」

Aさん「いやぼくだってそうですよ。

    ブリジットもカトリーヌさんもそんだけ

    歩きスマホに憎しみを抱いているのを横で見てれば

    ぼくだって能天気に歩きスマホをしようなんて心持ちには

    余程なりませんよ。」

Bさん「うんうん。ずっとそのままの阿部さんでいてね。」

Aさん「何その諭し方。」

Bさん「歩きスマホに関してはぼくらもこれまで何度も取り上げていますが、

    毎回言っているように『歩きスマホはクズの所業』と言うのは

    揺るぎないぼくらの強い主張です。

    歩きスマホそんなにダメか?そんなに迷惑か?なんて思ってる人間とは

    一生分かり合えないと考えるほどだよ。

    そう言う理を解せない人はその他のルールにも甘いんじゃないかと

    危惧せざるを得ないからね。」

Aさん「お・おぉ・・・。一事が万事って事だね・・・。」

Cさん「運命的な出逢いをして一瞬で恋に落ちた相手であっても

    ほんの少し歩きスマホするだけで百年の恋も冷めると言う考えよ。」

Aさん「それはなかなかに苛烈。」

Bさん「そう言うわけだからね。」

Aさん「え?」


Bさん「今年は短冊に

    『歩きスマホは速やかに世の中から死滅しますように』

    って書こうと思ってるよ。」

Aさん「それ見せられて織姫と彦星にどうしろって言うんだよ。」


 ピンポイントで豪雨でも降らしてくれるといいのに。

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