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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年07月
212/365

【揺花草子。】[#4568] 文字でしか伝わらないものがある。

Bさん「昨日は先日行われたハンガリー GP でマクラーレンが発した

    不可解なチームオーダーに関連して、

    かつてレッドブルチームに激震をもたらした『マルチ21』について

    お話したわけです。」

Aさん「うん、そうだったね。」

Cさん「詐欺師の阿部さんには興味深い話題だったわよね。」

Aさん「人の事こうもあっさりと詐欺師呼ばわりとかすごい悪意すごいですね。」

Bさん「今日はレッドブル陣営について話したいよ。」

Aさん「おぉ。」

Bさん「予選から振り返るけど、このところパッとしないペレス選手は

    なんと今回も Q1 で単独スピン、クラッシュと相成りました。」

Aさん「そうだったねえ・・・!

    あの時はさすがに『いやーやっちまったな・・・!!!』って

    思ったよね。」

Cさん「そして Q2、Q3 と進んだ RB 勢。

    ここで素晴らしい走りを見せればトップチームに対し

    強力なアピールになるに違いない!と言ったまさにその時、

    何と角田選手が Q3 でまさかのスピンアウト。

    あれには観ている側としてもちょっと頭を抱えたわ。」

Aさん「そうでした・・・。

    開きかけたドアが目の前でバターン閉じたみたいな気持ちでした。」

Bさん「結局 Q3 でタイムを記録できなかった角田選手。

    マシンのダメージはかなり深刻だったから、

    これはピットスタート不可避かと思われた。

    しかしながらチームは夜を徹しての作業で見事マシンを復旧、

    何と全てのコンポーネントをパルクフェルメ後の状態に戻し切った。

    結果的に角田選手は10番グリッドを維持できたね。」

Aさん「そうだね!

    あれはチームの超絶ファインプレーだと思ったよ。」

Cさん「そして決勝スタート、

    ここからは角田選手がチームの心意気に応える番よね。

    2ストップが当然と目されたストラテジーの中で、

    唯一1ストップを決めて見事9位フィニッシュ。

    4強8選手が全員完走する中、アストンマーティン勢2人を抑えきって

    9位での完走はこれ以上望むべくもない結果だったわ。

    チームの頑張りに対して満額回答って感じじゃないかしら。」

Aさん「ええ・・・そう思います。

    何しろリカルド選手が2回ピットストップするだけの周回を

    ミディアム1つのタイヤで走り切ったんですからね。

    中盤はまたトンデモストラテジ発動かと思いましたけど、

    まさか1ストップを狙っていたとは・・・と言う感じでした。」

Bさん「その一方で角田選手より前でスタートしたリカルド選手は

    トラフィックに完全に捕まって良いところなしで12位フィニッシュ。

    まあこれはどっちかと言うとチームのストラテジが悪かったって

    見えるけどね。」

Aさん「そうだったかも。

    かなり早い段階で最初のタイヤを履き捨てたし、

    2回目のタイヤ交換だったかな?の後にはハースの真後ろに出ちゃって

    全然ペースを上げられなかったしね。」

Cさん「その点1回のピットストップを見事に決めて

    レースの間じゅう殆どずっとフリーエアで走れていた角田選手は

    運も味方につけていた感はあるわね。」

Aさん「確かにそうかもです。」

Bさん「今回角田選手は10番手スタートで9位フィニッシュだったわけだけど、

    さっきも言った通り4強全員が無事完走している。

    いわゆるベスト・オブ・ザ・レストなわけだ。

    そう考えると、もし仮に Q3 でクラッシュせず

    例えば6番手7番手からスタートできていたとしても、

    マシン差をみれば結局9位が望める最高の順位だったようには思う。」

Aさん「そう言われるとそうかも知れないね。」

Cさん「一方、Q1 でクラッシュし16番手スタートとなったペレス選手。

    抜きづらいと評されるハンガロリンクで7位まで持ち直したのは

    これはこれで素晴らしいリカバリーだったとも思うわ。

    そもそもトップチームのセカンドとして16番手からスタートなんて

    状況になる事自体がダメじゃんって言う話はあるにはあるけども。」

Aさん「ま、そうですね。」

Bさん「そう考えると角田選手もペレス選手も

    自分で招いてしまった困難な状況を

    自分の手できっちり取り戻したと言えると思う。」

Aさん「そうだね。」


Bさん「フォロ方さん並みのリカバー力だね。」

Aさん「そうか?」


 前髪が V 字の人。

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