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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年07月
188/365

【揺花草子。】[#4544] 望月。

Bさん「昨日はちょっと久しぶりに大河ドラマの話をしたから

    今日も続けて『光る君へ』の話をしようかな。」

Aさん「んん。おぉ。」

Cさん「既に7月になっているわけだから、

    ストーリー的には折り返しって時期よね。

    直近の展開ではまひろちゃんが越前守に補された父為時とともに

    越前に赴いたわ。

    そこで宋人医師を装った周明と良い感じになったけど

    お互いの思惑のすれ違いなんかもあり結局うまくいかなくって、

    何やかやの末に親戚である宣孝殿のプロポーズを受けて

    都に戻る事になったわね。」

Aさん「そうでしたね。」

Bさん「宣孝殿は為時と同年代って事だから、

    まひろちゃんとは親子ほどの年齢差があるって事になるよね。

    当世風に言えば年の差婚ですよ。」

Aさん「んん・・・まあ、そうなるだろうねえ。」

Cさん「仮に20歳くらい差があると考えると、

    阿部さんが20歳下の女の子と結婚するなんてもう

    犯罪以外の何物でもないわよね。」

Aさん「そらぼくの年代で言えばそうでしょうがね!!?

    このタイミングでぼくを例えに引き出すのは不適切では!!?」

Bさん「まひろちゃんとの結婚を左大臣殿に報告したときの

    宣孝殿のニヤニヤ顔と言ったらなかったよね。

    むしろ左大臣殿の不興を買いかねないんじゃないかって気さえするよ。」

Aさん「いや・・・左大臣殿はそう言った個人的な感情で

    物事を判断することのない公正な人物だと思うけど・・・。」

Cさん「今はね。」

Aさん「含みのある言い方やめてもらっていいですか・・・。」

Bさん「ま、ともかく、です。

    平安時代中期を描いている同作ですが、

    この時代は日本史の中でも比較的安定していたと言うか、

    それほど動きの大きくない時代であったかと思います。」

Aさん「んん・・・まあ、鎌倉以降江戸時代までは

    割といつも激動だったしね・・・。」

Cさん「そんなわけだから、特に左大臣パートでは

    宮中の権謀術数や覇権争いなんかが物語の中核になりがちだわ。」

Aさん「左大臣パートとかまひろちゃんパートとかあるんです?」

Cさん「中納言パートもあるわよ。」

Aさん「それコメディパートじゃないですか。」

Bさん「ま、ともあれ、比較的安定していた頃と言える平安時代中期。

    大きな戦乱とか外圧とかに苛まれるみたいな事が

    あまり起こらなかったから、ドラマのこの後の半年

    どのような展開を迎えそしてどのような結末に辿り着くのかは

    正直なところ何とも読めないところがあります。」

Aさん「うーん・・・言われてみるとそうかもね。」

Cさん「素直に考えれば道長かまひろちゃん、あるいはその両方が

    死去するまでって事にはなるんでしょうけど、

    それも何とも言えないところがあるわよね。」

Aさん「そうかも知れません。」


Bさん「もしかしたら壇ノ浦くらいまで

    描かれるかも知れないしね。」

Aさん「それ200年近く先だけど?」


 平家の世になっちゃってますけど。

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