【揺花草子。】[#4538] たのしいさんすう。
Bさん「さて、昨日はオリパラの盛り上がりを当て込んで
阿部屋と言うお天道様の下では商売ができないヤバいお店の店主が
直径50センチの輪っかを5つ作ろうとしたと言う話をしたよ。」
Aさん「これが数学の問題なのだとすれば
阿部屋がヤバいお店だとかは本来問題の前提に関係ないよね?」
Cさん「でも倫理の問題なのだとすれば関係は大いにあるわ。」
Aさん「倫理の話なんて昨日出て来てなかったでしょう。」
Bさん「ともかく、昨日は問題文を提示するまででお時間となりましたので
今日はさっそく阿部さんに解答を示してもらいたいと思うよ。」
Aさん「んん・・・。
えっと、もう一度前提を整理すると、
・ロープで50センチの輪っかを5つ作る
・ロープは1メートル単位での量り売り
で、最も安く済ます、つまり必要なメートル数が最も短くなる数を
導き出せって問題だよね。」
Cさん「そうなるわね。
夜お店に忍び込んで陳列されているロープを目に付くぶんだけ袋に詰めて
盗み出すと言うような回答じゃない限りはね。」
Aさん「それは完全に倫理の問題ですね。
えっと・・・直径 0.5m の輪っかって事は、
円周は『直径 × 円周率』だから、0.5 × 約 3.14 で、
だいたい 1.57m くらいになりますかね?
これを5つですから、 × 5 で 7.85m くらい。
で、ロープは 1m 単位の量り売りだから、
8m 買えばオッケーって事になりますかね。」
Bさん「んん。お見事。
小学生レベルの算数はクリアだね。」
Aさん「随分と腹立つ言い方して来るじゃん。」
Cさん「じゃあもう少し条件を変えてみるわ。
同じくロープで直径 0.5m の輪っかを5つ作りたいんだけど、
ロープ屋さんには 2m 巻きのロープしか在庫がない。
輪っかは短いロープを継ぎ足してではなく
1本のロープから作る必要がある場合、
この 2m 巻きのロープは何巻必要かしら?」
Aさん「さっきの結果を以て考えればもう計算するまでもないですね。
2m 巻きのロープから 1.57m の輪っかは1つしか作れないので、
余ったロープを継ぎ足して使えないと言う前提であれば
5巻必要だって事になりますよね。」
Bさん「おぉ。即答だねぇ。やるねえ。
じゃあもし仮に短いロープを継ぎ足して作っても
OK って事になったら?」
Aさん「そりゃもちろん4巻だよ。
トータルで 8m の長さがあれば良いのは
最初の計算で導き出せているからね。」
Cさん「これもなかなかスムーズね。やるじゃない。」
Aさん「いやそれほど褒められるレベルでは・・・。」
Bさん「ついでに行こう。
継ぎ足し NG のルールで、じゃあロープが 3m 巻き、 4m 巻きの場合は
それぞれ何巻ずつ必要?」
Aさん「3m のロープからは 1.57m のロープは1本しか作れないから結局5巻。
4m のロープであれば2本作れるから、都合3巻あればOK。」
Bさん「やるね! ここまで全問正解だよ!」
Aさん「いやだからこの程度の事でそこまで褒められてもって感じなんだけど?」
Cさん「阿部さんの事をその程度だと見做しているって事よ。」
Aさん「むしろむちゃくちゃ見下されてた!!!」
Bさん「と言う事で今日も録れ高十分。」
Aさん「また唐突にぶった切ってきた!!!」
明日はもう少し複雑です。