【揺花草子。】[#4537] 頭の体操。
Bさん「昨日も話しましたがパリオリパラが間もなく開催なんです。」
Aさん「んん。」
Cさん「より正確な日程で言うと
オリンピックが7月26日から、パラリンピックが8月28日からね。
ちょうど1ヶ月後、2ヶ月後って感じだわ。」
Aさん「ふむ。」
Bさん「昨日も話したけども、昨今はオリパラ開催のたびに
テレビやレコーダーの買い替え需要を喚起するようなキャンペーンは
あまり聞かなくなってきたように思います。」
Aさん「うーん、まあそうかも。」
Cさん「それでもオリパラの熱狂に便乗しようとする輩は後を絶たないわ。
『さすがに関係なくない?』みたいな業態でもオリパラにかこつけて
セールとかキャンペーンを打ったりするわよね。」
Aさん「うーん・・・まあ、ありますねえ。
もちろんオリパラの名称とかロゴとかは大っぴらに使えないから
そこらへんぼやかしてうまい事したりしますよね。」
Bさん「そう。まさにその通り。」
Aさん「えっ何突然?」
Bさん「今日はね、ちょっとそこらへんに絡んだ数学の問題に
阿部さんには取り組んでもらいたいと思う。」
Aさん「す・数学?」
Cさん「JS か JC レベルの数学だから別にそんな身構える事ないわよ。」
Aさん「J である必要性あるんです?」
Bさん「あのね、阿部屋と言う怪しげなお店がオリパラにあやかって
セールをやろうとしています。」
Aさん「阿部屋業態が気になるな。」
Cさん「裏路地の雑居ビルの一室でしか並べられないような
いかがわしい本とか DVD とかを取り扱ってるお店だと思うわ。」
Aさん「とんだ決め付けして来るじゃないですか!」
Bさん「で、阿部屋ではセール期間中、お店の装飾として
壁に5つの輪を掲げようと思った。
もし仮に当局に見咎められても
『いやこれはただ輪っかを壁に掛けてるだけですけど。
5つなのはたまたまですけど。』
と強弁するつもりでいる。」
Aさん「阿部屋の店主ろくでもないな。」
Bさん「その5つの輪っかを作るため、阿部屋の店主は
ホムセンなり通販サイトなりでロープを手配しようとした。
それなりに見栄えのする装飾にしたいと言う事で、
ロープで直径50センチの輪を5つ作ろうとしたわけ。」
Aさん「んん。ちょっと数学っぽくなってきた?」
Cさん「けどホムセンでも通販サイトでも
良い感じのロープは 1m 単位でしか買えないわ。
最もコストを安く収めるためには、ロープを何 m ぶん
購入すれば良いかしら?」
Aさん「え? えーっと・・・
つまり直径 50cm の輪を5つ作るために必要なロープの長さを求めて、
それを 1m 単位で切り上げればいいって事だよね・・・?
えーと・・・」
Bさん「そこまで!」
Aさん「えっ?」
Bさん「今日はもう録れ高十分だから答えは明日で OK。」
Aさん「明日に引っ張るような事か!!?」
短期連載企画ですよ。