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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年06月
169/365

【揺花草子。】[#4525] 企画会議。

Bさん「少し前に Nintendo Switch の後継機はどんな名前になるんだろう

    みたいな話をしたじゃない。」

Aさん「ん、したね。」

Cさん「私たち的には『Nintendo カムシャフト』とかが激推しだけどね。」

Aさん「何で機構の名前になってるんです?」

Bさん「ぼくは『Nintendo リアクティブサスペンション』とかにすれば

    良いと思うけどね。」

Aさん「何で90年代初頭に猛威を振るった技術なの?」

Cさん「今風にするなら『Nintendo X モード』とか『Nintendo Z モード』

    の方が良いかしらね。」

Aさん「だから何で DRS に変わるアクティブエアロ機構の名前なんですか。」

Bさん「ま、なんにせよ、製品名と言うのはこれ

    それだけで売上に大きな影響を与える可能性がある

    非常に重要な要素です。」

Aさん「ん、それはそうだろね。」

Cさん「『Nintendo 違法薬物』みたいな名前だとさすがに買い辛いものね。」

Aさん「買い辛いどころの騒ぎじゃないですけどね!!?

    そんな名前が企画会議を通るはずなかろうと思いますけどね!!?」

Bさん「これまで任天堂さんが生み出してきた主なゲームハードを

    古い方から並べていくと、

    『ファミリーコンピューター』『ディスクシステム』

    『スーパーファミコン』『ゲームボーイ』『バーチャルボーイ』

    『NINTENDO64』『ニンテンドーゲームキューブ』

    『ニンテンドーDS』『ニンテンドー3DS』『Wii』『Wii U』

    そして『Nintendo Switch』あたりが並ぶと思う。」

Aさん「んん、意外といっぱいあるね。

    そして64とかゲームキューブとかは忘れてたな・・・。」

Bさん「その頃は PlayStation とか セガサターンとかを相手に

    激しい覇権争いを繰り広げていた時期だったと思うからね。

    任天堂1強の時代ではなかったから。」

Aさん「あぁ、なるほど、そうかそうか。」

Cさん「あとピピンアットマークとかね。」

Aさん「ピピンアットマークが覇権争いに名乗りを上げたとは

    評価できないのでは?」

Bさん「ところで、今挙げた中では『ゲームボーイ』と言うネーミングは

    今の時代では付けられないであろう名前のように思う。」

Aさん「あぁ・・・多様静的な観点でって事?」

Cさん「そう言う事ね。

    今こんな名前を出して来たら

    『ゲームが男の子だけのものとは言えないのでは』

    『ゲームが好きな女の子の存在を無視している』なんて

    批判が出そうだわ。」

Aさん「うーん・・・そしたら何ですか、

    『ゲームキッズ』とかにすれば良いんですかね?」

Bさん「それだと今度は

    『ゲームが子供たちだけのものと言う誤ったメッセージを示す』

    『大人だってゲームを楽しむ時代だ』

    などと言う反論が来るよ。」

Aさん「うーん。なんか面倒くさい。」

Cさん「そのあたりもきちんと考慮しなきゃいけないと言うわけ。」

Aさん「えー・・・じゃあ遍くすべての人のものと言う事で

    『ゲームエブリワン』とかにすれば良いって事ですか?」

Bさん「語呂が悪いよ。ダサい。」

Aさん「じゃあどうすれば良いって言うんだよ!!」

Cさん「それにゲームが人のためのものとは限らないわ。

    犬や猫だって、なんならミミズだってオケラだってアメンボだって

    みんなみんなゲームを楽しむためにドアは開かれているべきよ。」

Aさん「ミミズやアメンボがゲームしますかねえ?」

Bさん「つまりゲームは全ての存在に開かれているべきだと言う事さ。

    そしてゲームハードはそれを端的に表す名前であるべきだと。」

Aさん「おぉ・・・そんな名前あるかね?」


Bさん「だからもうシンプルに

    ただの『ゲーム』で良いと思うんだ。」

Aさん「良くないだろ。」


 一般名詞。

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