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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年06月
161/365

【揺花草子。】[#4517] みんな興味がある。

Bさん「VR 元年と呼ばれたのは2016年の事でした。」

Aさん「んん・・・おぉ。」

Cさん「つまり今年は VR 9年と言うわけね。」

Aさん「そう言う元号的な数え方はしないんじゃないですかねえ?」

Bさん「こう言う、特にテック分野でブレークスルーとなる技術が生まれ、

    それが広く世に普及し始めるそのタイミングを以て

    『〇〇元年』と呼ぶ事はちょいちょいあります。」

Aさん「うん、そうだね。」

Cさん「少し前は『5G元年』とか言われてたし

    もっと前には『電子書籍元年』なんて言われ方もしたわね。

    だいぶ昔でしょうけど『インターネット元年』みたいな言い方も

    したんじゃないかしら。」

Aさん「ああ・・・ありそうです。」

Bさん「そう考えると去年なんかは『生成AI元年』だったんじゃない?」

Aさん「まあそう言う表現もどこかで聞いた気がするけどね。」

Cさん「今年は何かしら。

    『ゆるキャン△3期元年』とかかしら。」

Aさん「3期まで来てるアニメで元年とかってややこしすぎません?

    正しいっちゃ正しいかもですけど。」

Bさん「さっきも言った通り技術的ブレークスルーが

    世の中に浸透し始めたタイミングを以て

    『元年』と呼び慣わす事が多いわけで、どんどん遡っていけば

    『パソコン元年』とか『ワープロ元年』とか

    『タイプライター元年』なんて言い方があったんじゃないかと想像する。」

Aさん「そこまで遡るとちょっともう分からんね。」

Cさん「阿部さんの拘置所送り元年は何年前かしら?」

Aさん「まだそんな元年は来てませんがね?」

Bさん「ところで、ゲームにせよインターネットにせよ VR にせよ、

    業界を引っ張り世に広がっていくのはぶっちゃけ

    エロコンテンツが鍵を握っていると言って良いんじゃないかな。」

Aさん「そっそれは・・・!!!

    いや・・・まあ・・・ある意味一面の真実ではあると思うけど・・・。」

Cさん「実際出自としては軍事的な要求から整備されたインターネットも

    民生用に普及したのはエロコンテンツが牽引役になったと言うのは

    良く聞かれる話よね。」

Aさん「ま・まぁ・・・そうかも知れませんが・・・。」

Bさん「最初に話した VR についても、もちろん Apple Vision Pro みたいな

    空間コンピューティングと言う新しい概念をもたらすものはあるにせよ

    多くは大柄なヘッドセットを身に着けて仮想的な世界に没入するのが

    その楽しみ方の主たるものですよね。」

Aさん「まあ、そうだろうねえ。」

Cさん「そして楽しむコンテンツとしては

    ゲームであったり映画であったりするけれども、

    阿部さん御用達のエロコンテンツなんかも厚い需要があるようよね。」

Aさん「ぼく御用達と言う事実と異なる発言は控えて頂きたい。」

Bさん「阿部さんはアナログ派って事?」

Aさん「そう言う事を言ってるんじゃないんだよ!!」

Bさん「ま、そうは言っても技術の革新・進歩に

    人間の欲望が一役買う場面と言うのは少なからずあるわけだ。」

Aさん「まぁ。」


Bさん「つまり『背徳なハイテク』ってわけだよ。」

Aさん「『露骨な肋骨』とか『にっくき肉片』みたいな言い方しないで?」


 今日日ハイテクなんてよくよく聞かないけどな。

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