表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年04月
111/365

【揺花草子。】[#4467] めったに見かけない。

Bさん「この週末は F1 第5戦中国 GP のウィークエンドなわけです。

    だいぶ久しぶりだね。」

Aさん「だね。コロナのあとからはずっと開催されてなかったからね。」

Cさん「上海インターナショナルサーキットは普段から F1 以外のレースは

    ほとんど行われていないらしくて

    コンディションの問題を指摘する声もそこそこあるようね。」

Aさん「ふーむ・・・。」

Bさん「5月にはフォーミュラ E のレースがここで開催されるそうだよ。

    F1 のトラックは 5.4km くらいあるけど、

    フォーミュラ E ではコースを縮めるレイアウトになるみたい。」

Aさん「へえ、そうなんだ。

    でも常設サーキットでのレースの方がやっぱりいいよね。」

Bさん「ところで、少し前なんだけど、

    ちょっと驚きのニュースが飛び込んで来ました。」

Aさん「驚きのニュース。」

Cさん「MotoGP の事業主体であるドルナスポーツの株式の大部分を

    F1 の事業主体であるリバティメディアが買収する事に

    なったと言う話よ。」

Aさん「あぁ! それですね。

    確かに大ニュースになりましたね。」

Bさん「まあこれは言うなれば F1 と同様に MotoGP も

    リバティメディアの所有物になると言う事になるわけだけど、

    どちらかと言うと歓迎の声よりも将来に対する懸念不安の声の方が

    より強く聞こえるように思えます。」

Aさん「んん・・・確かに。」

Cさん「歴史を振り返ってみれば、

    リバティメディアの前に F1 の商業権を持っていたのは

    CVC キャピタルパートナーズと言うファンドだったわよね。」

Aさん「そうでしたっけ。」

Bさん「実は CVC キャピタルはかつてはドルナスポーツに対し

    多額の出資をしていたと言う経緯がある。

    つまり MotoGP も F1 も CVC キャピタルの影響下にあったと言う事だ。」

Aさん「え、そうだったんだ?」

Cさん「それで、独禁法的なアレに抵触するから F1 を押さえたいなら

    MotoGP の方の株は売りなさいと EU 当局から命令を受けたわ。

    その結果 CVC キャピタルは MotoGP からは手を引くことになったの。

    2006年頃の話みたいね。」

Aさん「20年近く前ですね。」

Bさん「その後10年くらいで F1 の商業権も手放す事になり、

    そして現在へと至ると言うわけだ。

    何を言いたいかと言うと、一時的にとは言え2輪4輪双方の

    トップカテゴリが1つの企業に収まっていた時代があったと言う事だよ。」

Aさん「なるほどね・・・。」

Cさん「まあそう言う難しい話はさておいて、

    何にせよ MotoGP のオーナーがリバティメディアに

    変わる事になると言う事ね。

    両コンペティションのシナジーなんかに期待する声もあるわね。」

Aさん「あぁ・・・同日開催とかの話もありますよね。」

Bさん「そうだね。いわゆる 2&4 レースと呼ばれるやつだね。

    国内では鈴鹿で実施例があるよ。

    とは言ってもどちらも F2・F3 や Moto2・Moto3 と言った

    下位シリーズを抱えているし、もし同日開催となったら

    スケジューリングはとんでもなく大変でしょう。」

Aさん「今でさえサポートレースの状況次第でメインレースが

    時間変更とかあったりするわけだしね・・・。」

Cさん「それに F1 など4輪が走った後の路面状況って

    2輪のマシンにとってはかなり厳しいコンディションらしいと言う

    話もあるようよ。」

Aさん「なるほど。そう言う視点もあるわけですか。」


Bさん「間を取って

    トライクでレースすれば良いのかも知れないね?」

Aさん「それは新しいチャンピオンシップでは?」


 両選手権の垣根を超えたシリーズと言う事かな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ