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【揺花草子。】(日刊版:2024年)  作者: 篠木雪平
2024年04月
103/365

【揺花草子。】[#4459] 袖の下。

Bさん「時代劇において悪役ポジを不動のものとする越後屋さんですが。」

Aさん「悪役ポジを不動のものとしているのかなあ?」

Cさん「ちなみにご存知三越さんの創業時の屋号が

    『越後屋』だったそうよ。」

Aさん「へえ、そうだったんですか。

    それは知りませんでした。」

Bさん「阿部さんは本当に何も知らないねえ。」

Aさん「何だと!? 随分な事言ってくれるじゃないか!!」

Cさん「阿部さん違うわよ。

    そこは『何にも知らない事はないわよ。知らない事だけ。』と

    さらりと言ってのけなきゃ。」

Aさん「何でそんな逆羽川さんみたいな事言わないといけないんです?」

Bさん「阿部さんは逆張り気取りの犬派だからね。」

Aさん「羽川さんが必ずしも猫派と言うわけではないのでは?」

Bさん「ま、ともかく越後屋。

    時代劇ではちょいちょい殿様と越後屋の癒着の模様を

    『お代官様、こちらが黄金色の菓子にございます』

    『ほっほっほ。越後屋、そちも悪よのう』

    『いえいえ、お代官様には敵いませぬ〜』

    って言う感じのやり取りで描かれますよね。」

Aさん「いや今日びそんなベッタベッタな癒着シーンってなくない?

    それはもうコントの世界じゃない?」

Cさん「その通りよ。

    これはもはやトーストをくわえながら遅刻遅刻ーと走る美少女や

    出会い頭にどーんとぶつかった相手が実は転校生で

    『あーっ今朝のパンツ覗き魔!』みたいな展開のように

    テンプレの一類型と化した感はあるわ。」

Aさん「パンツ覗き魔はシンジ君ですよね?

    それは特定の作品の話ですよね?」

Bさん「ま、ともかく、今日び

    『越後屋、そちも悪よのう』なんて言うありきたりのセリフでは

    読者や視聴者の歓心を得るのは難しいと言う話です。

    そこらへんテンプレを打破していく気概が必要と言う事だ。」

Aさん「そうかなあ・・・。」

Bさん「そこでぼくには多くの読者や視聴者を引き付けるための

    優れたアイデアがある。」

Aさん「そのどこかしら翻訳じみた表現最近好きなのかな?」

Bさん「そのアイデアとは。」

Aさん「んん?」


Bさん「『越後屋、そちもえちえちよのう』」

Aさん「えちえちとか言いなさんな!!!!!」


 どんな主人なのか気になりますね。

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